「年間162勝ペース」…レイズが抱える“課題”とは…?

◆ 破竹の開幕13連勝!

 現地時間13日、ア・リーグ東地区首位の立つレイズは同地区ライバルのレッドソックスに9-3で快勝。開幕からの連勝をリーグ史上最長に並ぶ「13」に伸ばし、同率で地区2位につけるヤンキース、ブルージェイズとのゲーム差を5とした。

 ここ数年は地区優勝争いの常連で、過去には2度ア・リーグチャンピオンにも輝いているレイズ。今やメジャー屈指の強豪として名を馳せているが、球団の創設当初は今とは全く異なる状況だった。

 レイズが誕生したのは1998年のこと。MLBが28球団から現在の30球団に拡張された際に、ダイヤモンドバックスとともに新たに加盟。当時はデビルレイズという名称だった。

 言わば同級生であるダイヤモンドバックスが創設2年目に年間100勝を挙げて地区優勝を果たし、4年目には世界一に輝くなど“優等生”として歩みを進めた一方、デビルレイズは創設10年目の2007年までは一度も勝率5割に達することがなく、万年最下位を争う“劣等生”だった。

 実際に10年中9年は最下位に終わり、最初の10年間で抱えた借金は合計で「327」。平均して年間30以上もの借金を作っていたことになるが、転機は2008年のシーズン前に訪れる。それまでのチーム名「デビルレイズ」から「デビル」を取り、「レイズ」として生まれ変わったのだ。

 もちろん、チーム名の変更は偶然の賜物だったのだが、2008年のレイズはまるで別チームかのように快進撃を見せた。

 前年は66勝96敗に終わったデビルレイズが、“新生レイズ”として臨んだ2008年は97勝65敗と大きく成績を伸ばし、最下位脱出どころか地区初優勝を飾ると、ポストシーズンも勝ち進み、ワールドシリーズへと駒を進めたのだ。フィリーズとの頂上決戦は5戦目で敗れたが、劣等生の奮闘ぶりは全米を賑わせた。

 その後も数年間の低迷期はあったものの、限られた戦力をやりくりしながら、予算が数倍規模のヤンキースやレッドソックスといった強豪と対等に渡り合っている。

◆ 今なお抱える“課題”

 様々なスポーツの契約内容や年俸額を網羅するウェブサイト『spotrac』によると、今季のレイズのチーム総年俸は約7454万ドル(約98億円)。日本の感覚ではかなり高く見えるが、実はメジャー30球団中28位という低予算チームだ。

 ちなみに、その総額はエンゼルスの主軸打者マイク・トラウトとアンソニー・レンドンの2人の合計年俸すら下回るという。

 そんな貧乏球団が開幕13連勝を決めたとあって地元は大盛り上がり……と言いたいところだが、そうは問屋が卸さない。

 この日こそ平日のデーゲームとしては上出来の2万1175人が球場に足を運んだが、普段のトロピカーナ・フィールドで2万人を超えることは珍しい。今季レイズが記録した本拠地の1試合平均観客数は1万7210人で、これはメジャーワースト5位という低調ぶりだ。

 地区3位ながらポストシーズン進出を果たした昨季もメジャー全体でワースト3位だったように、チームの強さと観客数が比例しないというのが、創設当初から抱えるレイズの弱点である。

 過去には新球場建設のプランや、カナダ・モントリオールとの本拠地2都市プランも持ち上がったが、いずれも実現には至っていない。

 2027年にはトロピカーナ・フィールドとの賃貸契約が切れるが、それまでに何かしら移転の動きは再浮上するのか。できることなら、今季こそファンのハートを鷲づかみにしてほしいところだ。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】
1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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