コラム 2023.04.15. 07:08

朗希や宮城と同世代の“150キロ右腕” 立教大・池田陽佑が挑むドラフトイヤー

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東京六大学の注目右腕


 4月に入り、各地で大学野球の春季リーグ戦がスタート。今年の大学生投手では、東洋大の細野晴希(東亜学園高)や青山学院大の常広羽也斗(大分舞鶴高)、中央大の西舘勇陽(花巻東高)といったドラフト上位指名候補が東都大学野球に固まっている。

 その一方、東京六大学では立教大のエース・池田陽佑がリーグの“筆頭株”としてスカウト陣の注目を集めている。


▼ 池田陽佑(立教大) 
・投手 
・183センチ/92キロ 
・右投右打 
・智弁和歌山高

<主な球種と球速帯>
・ストレート:144~150キロ
・カーブ:108~112キロ
・スライダー:130~133キロ
・カットボール:138~140キロ
・ツーシーム:135~138キロ
・フォーク:128~130キロ

<クイックモーションでの投球タイム>
1.30秒

<リーグ戦通算成績>
(3年秋終了時点)
30試(117回) 6勝4敗 防御率3.23 奪三振67
被安打123 四死球35 自責点42
奪三振率5.15 四死球率2.69


星稜戦では奥川恭伸と激闘


 智弁和歌山時代には、2年春から4季連続で甲子園に出場した池田。その名が一躍全国に轟くこととなったのが、3年夏の星稜戦だ。

 6回からリリーフでマウンドに上がり、延長14回タイブレークの末にサヨナラ負けを喫したものの、星稜のエース・奥川恭伸(現・ヤクルト)と息詰まる投手戦を繰り広げた。

 甲子園大会後に行われたU-18・W杯では侍ジャパンメンバーにも選出。スペイン戦で先発を任され、5回2失点の好投を見せた。


 立教大進学後は1年春に早くもリーグ戦初勝利をあげると、2年春からは先発の一角に定着。昨年春は調子を落としたが、秋はリーグ4位となる防御率2.23と結果を残した。

 12月に行われた大学日本代表候補合宿にも召集されており、紅白戦では2回をパーフェクトに抑え込む快投を披露。ストレートの最速は150キロをマークしている。


プロの一軍投手に匹敵するスピード


 迎えた大学ラストシーズン。最初に大きな注目が集まったのは、3月27日に行われた東京六大学・社会人対抗戦の対明治安田生命戦だった。

 先発マウンドを任された池田は、4回に2ランを浴びて2点を失ってしまう。それでも、以降は危なげない投球で5回を投げ切り、しっかりと試合を作った。

 ストレートの最速は150キロ。それ以上に際立っていたのは、アベレージの球速とコントロールだ。36球投じたストレートのうち、145キロ以上は33球で、平均球速は146.5キロを計測。この数字はプロ野球の一軍で活躍する先発投手と比べても、上位クラスに入るスピードだ。

 また、110キロ弱の緩いカーブに120キロ台のスライダー、130キロ台のツーシームとフォーク、140キロ前後のカットボールと多彩な変化球を操るため、相手打者は的を絞りにくい。ストレートも打者の手元で微妙に変化している。どちらかといえば「打たせて取るタイプ」の投手だが、ここ一番ではしっかりギアを上げて、力勝負もできる点は魅力だ。


 池田の同世代と言えば、佐々木朗希(ロッテ)や宮城大弥(オリックス)、西純矢(阪神)、そして夏の甲子園で激闘を演じた奥川らが、早くもプロの世界で躍動している。

 彼らに続くためにも、今年1年でさらなるスケールアップを果たし、高い指名順位でのプロ入りを目指してもらいたい。


文=西尾典文(にしお・のりふみ)
☆記事提供:プロアマ野球研究所
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