コラム 2023.08.03. 17:13

“空中戦”の巨人と“地上戦”の阪神【波乱含み? セの優勝争いの行方を占う】

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巨人・原監督 (C) Kyodo News

8月連載:波乱含み? セの優勝争いの行方を占う


 セ・リーグの優勝争いが佳境を迎えようとしている。

 首位を行く阪神と2位の広島がデッドヒートを繰り広げれば、4位の巨人までも6ゲーム差。(2日現在、以下同じ)残り50試合近くになっても、まだ“当確ランプ”が灯るチームは見当たらない。それぞれが一長一短を抱えるチーム事情もあって、さらに“混セ”となっていく可能性もある。

 灼熱地獄の8月をどう乗り切って、勝負の秋を迎えるか? 4強それぞれのチーム事情を探りながら、頂点獲りのポイントを掘り下げてみたい。

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 強いのか、弱いのか? 未だに巨人の先行きは読めない。

 8月スタートのヤクルト戦では伏兵・山野太一投手の前に散発4安打で零敗。

 か、と思えば、翌日の同カードでは坂本勇人、岡本和真の新旧主将による本塁打乱れ打ちで圧勝。それでも直近の戦いを見ると、吉川尚輝、坂本の1、2番コンビが絶好調で、得点力は上がってきた。投手陣も春先の心もとないスタッフが、徐々に整備されて、後は菅野智之投手が完全復活に、守護神の大勢が戦列復帰できれば総合力は侮れない。

 阪神の岡田彰布監督にとっても「不気味」と言う点では、広島やDeNAよりも巨人が気になる存在だろう。なにしろ、猛虎にはない長距離砲を備えているからだ。


 チーム本塁打は48本の阪神に対して巨人は110本と2倍以上に達する。12球団全体を見渡しても、この数字は群を抜いている。
指揮官にとって多くのピンチも継投策でしのぐ手立てはある。だが、ホームランだけは手の施しようがない。あっという間にゲームの流れを変える“空中戦”はそれほど威力がある。

 ちなみに、今季の巨人で本塁打の出なかった29試合の戦績は6勝23敗に対して、阪神は57試合にアーチゼロでも27勝28敗2分けの数字が残っている。つまり一発のない巨人はからきし弱く、ディフェンスを中心に守り勝つ阪神は巧みに戦う“地上戦”に強いと言える。


 不気味さの二つ目のポイントは“夏の陣”に入ってからの各チームの戦いぶりだ。

 4月にはDeNAが7連勝、5月には阪神が7連勝と9連勝を記録して2強かと思われたが、6月に入ると巨人が7連勝で息を吹き返すと、広島は7月に10連勝して、一時は首位に立った。

 6、7月の成績を見ると広島が27勝17敗1分けと大きく勝ち越し、次いで巨人が22勝19敗1分け。逆に阪神とDeNAは負け越している。これでは阪神の絶対優位とは言い難い。

 143試合に及ぶペナントレースでは、どのチームにも好不調の波がやって来る。故障者や大スランプ。さらにはトレードで弱点を補ったり、夏以降に急成長の若手がチームに勢いをもたらすケースもある。

 阪神では春先から打撃不振に陥っていた佐藤輝明選手が後半戦から復活気配。一時はファーム調整を命じた指揮官も一安心だが、打線全体を見れば、3番と6番打者の適任が見つからず、今も模索が続いている。

 春先は中田翔選手の孤軍奮闘で「中田個人軍」と揶揄された原巨人だが、現在はその中田が先発メンバーを外れても破壊力は増している。菅野の不在期には3年目の山﨑伊織投手が急成長。打者では20歳の若武者・秋広優人選手がクリーンアップを任されるまでになった。そこに主役格である坂本と菅野が戻ってくれば、戦力層の厚みではライバル球団より一枚上だろう。


 残り試合数は各チームとも50試合程度。昨年はヤクルトが80勝59敗4分けで優勝した。これを今季の優勝ラインと想定した時、巨人に対して阪神の優位は変わらない。

 残り49試合を28勝21敗で80勝に達するが、巨人がこれを勝率で上回るには残り50試合で35勝が必要。阪神の引分けが現時点で巨人より3つ多いため負け数は15敗がデッドラインとなる。

 各チームともに一度ずつは、つかんだ連勝と言うビッグウェーブをこの先にもう一度、どこがつかむのか?

 夏場からの上昇機運と“空中戦”の破壊力では巨人の逆襲が気になる。

「若手の育成」と「勝利至上主義」の命題を背負った原辰徳監督の手腕が今こそ問われる。


文=荒川和夫(あらかわ・かずお)

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