メジャーリーグの2024年シーズンは、すでに韓国で開幕。アメリカ本土でも今週末にレギュラーシーズンの火蓋が切って落とされる。この回では大谷翔平の移籍で日本人選手が不在となったア・リーグ西地区の展望と順位予想を行いたい。
【2023・AL西地区順位表】
1位 アストロズ(90勝72敗)
2位 レンジャーズ(90勝72敗)
3位 マリナーズ(88勝74敗)
4位 エンゼルス(73勝89敗)
5位 アスレチックス(50勝112敗)
▼ 予想1位:ヒューストン・アストロズ
2017年以降の直近7シーズンで2度の世界一を誇る強豪。昨季は最終日に地区優勝を決めるなど、苦しいシーズンを送った。名将ダスティ・ベイカーが勇退したが、ベンチコーチのジョー・エスパーダ監督が内部昇格。チーム事情に精通しているだけに大きな不安はない。
長年チームを支えたマイケル・ブラントリーが引退。好リードで投手陣を引っ張った捕手のマーティン・マルドナドもチームを去った。それでもホセ・アルテューベからヨルダン・アルバレス、アレックス・ブレグマン、カイル・タッカーへと続く上位打線は相手投手陣にとって脅威のままだろう。
一方の投手陣だが、先発ローテーションは昨季と同じほぼメンツ。41歳のジャスティン・バーランダーは肩の故障で開幕に間に合わない見通しだが、新加入のジョシュ・ヘイダーを中心にブルペン陣がアシストしてくれるだろう。
▼ 予想2位:テキサス・レンジャーズ
昨季はアストロズとマリナーズとの三つ巴でシーズン終盤に突入。勝てば地区優勝という状況で最終試合を迎えたが、マリナーズに完封負けを喫し、アストロズに優勝をさらわれた。それでもポストシーズンで快進撃を続け、初の世界一を達成。今季は8年ぶり地区優勝も視野に入る。
昨季リーグトップの得点を叩き出した打線は、コリー・シーガーを中心に抜け目がない。ポストシーズンでも活躍した21歳のエバン・カーターが更なる成長を遂げれば、手の付けられないチーム史上屈指の強力打線が完成する。
昨季のチーム防御率はリーグ10位と苦しんだ。4人が2桁勝利を挙げたが、絶対的なエースはいない。昨季途中に移籍してきたマックス・シャーザーはオフに腰を手術。ジェイコブ・デグロームも2度目のトミージョン手術を受け今季中の復帰は微妙な状況だ。救世主は現れるか。
▼ 予想3位:シアトル・マリナーズ
レンジャーズがワールドシリーズを制したため、地区で唯一世界一を知らないチームとなってしまった。シーズン終盤に失速するのが恒例行事と化しているが、今季も自慢の投手力を武器にアストロズとレンジャーズに食らいついていきたいところ。
23歳の3年目フリオ・ロドリゲスが順調にエリートへの階段を駆け上がっている。今季は40本塁打&40盗塁も視野に入る。レンジャーズから移籍のミッチ・ガーバーが思惑通りの活躍を見せれば、アストロズと遜色のない打線が完成する。
大幅にメンバーが入れ替わった打線に対して、昨季リーグトップの防御率3.74をマークした投手陣はほぼ同じ陣容。計40勝を挙げた先発3本柱は今季も同等の活躍が見込めるだろう。剛腕マット・ブラッシュが絶対的な守護神に君臨すれば、優勝も夢ではない。
▼ 予想4位:ロサンゼルス・エンゼルス
大谷翔平が同じロサンゼルスのドジャースに移籍。7年ぶりに日本人選手不在で開幕を迎える。昨季こそシーズン途中までポストシーズン争いに加わっていたが、後半に急失速。2015年以来の勝ち越しは今季も厳しいか。
大谷が抜けた穴を埋めることは不可能だろう。昨季は82試合の出場に終わったマイク・トラウトがフルシーズン働けたとしても、得点力をリーグ平均に引き上げるのがやっとか。ただし、ミッキー・モニアックら楽しみな若手もそろいつつあり、数年後に花が咲いてもおかしくない。
打線以上に厳しい状況にあるのが投手陣だ。昨季10勝の大谷が唯一の2桁勝利投手だった。7勝したグリフィン・キャニングあたりが大化けでもしない限り、リーグ12位だった昨季の防御率4.64を上回ることは難しいだろう。
▼ 予想5位:オークランド・アスレチックス
昨季はオークランドに移転した1968年以降でワーストとなる勝率.(309)に終わった。オフに目立った補強もなく、ラスベガスへの移転を前にオークランドでの最終年となりそうな今季も100敗を避けるのは難しい状況だ。
チームで唯一規定打席に達したブレント・ルッカ―が打線の中心。昨季は30本塁打を放ち、オールスターゲームにも選出され、二塁打を1本放った。昨季14本塁打のセス・ブラウンの巻き返しが期待される。
投手陣の惨状は打線以上に深刻。前半戦終了時のチーム防御率は6点台だったが、最終的に5.48でシーズンを終えた。それでもチームの勝ち頭がシーズン途中に移籍した藤浪晋太郎だったのはさすがにいただけない(5勝、JP.シアーズと同数)。
【2023・AL西地区順位表】
1位 アストロズ(90勝72敗)
4位 エンゼルス(73勝89敗)
5位 アスレチックス(50勝112敗)
▼ 予想1位:ヒューストン・アストロズ
2017年以降の直近7シーズンで2度の世界一を誇る強豪。昨季は最終日に地区優勝を決めるなど、苦しいシーズンを送った。名将ダスティ・ベイカーが勇退したが、ベンチコーチのジョー・エスパーダ監督が内部昇格。チーム事情に精通しているだけに大きな不安はない。
長年チームを支えたマイケル・ブラントリーが引退。好リードで投手陣を引っ張った捕手のマーティン・マルドナドもチームを去った。それでもホセ・アルテューベからヨルダン・アルバレス、アレックス・ブレグマン、カイル・タッカーへと続く上位打線は相手投手陣にとって脅威のままだろう。
一方の投手陣だが、先発ローテーションは昨季と同じほぼメンツ。41歳のジャスティン・バーランダーは肩の故障で開幕に間に合わない見通しだが、新加入のジョシュ・ヘイダーを中心にブルペン陣がアシストしてくれるだろう。
▼ 予想2位:テキサス・レンジャーズ
昨季はアストロズとマリナーズとの三つ巴でシーズン終盤に突入。勝てば地区優勝という状況で最終試合を迎えたが、マリナーズに完封負けを喫し、アストロズに優勝をさらわれた。それでもポストシーズンで快進撃を続け、初の世界一を達成。今季は8年ぶり地区優勝も視野に入る。
昨季リーグトップの得点を叩き出した打線は、コリー・シーガーを中心に抜け目がない。ポストシーズンでも活躍した21歳のエバン・カーターが更なる成長を遂げれば、手の付けられないチーム史上屈指の強力打線が完成する。
昨季のチーム防御率はリーグ10位と苦しんだ。4人が2桁勝利を挙げたが、絶対的なエースはいない。昨季途中に移籍してきたマックス・シャーザーはオフに腰を手術。ジェイコブ・デグロームも2度目のトミージョン手術を受け今季中の復帰は微妙な状況だ。救世主は現れるか。
▼ 予想3位:シアトル・マリナーズ
レンジャーズがワールドシリーズを制したため、地区で唯一世界一を知らないチームとなってしまった。シーズン終盤に失速するのが恒例行事と化しているが、今季も自慢の投手力を武器にアストロズとレンジャーズに食らいついていきたいところ。
23歳の3年目フリオ・ロドリゲスが順調にエリートへの階段を駆け上がっている。今季は40本塁打&40盗塁も視野に入る。レンジャーズから移籍のミッチ・ガーバーが思惑通りの活躍を見せれば、アストロズと遜色のない打線が完成する。
大幅にメンバーが入れ替わった打線に対して、昨季リーグトップの防御率3.74をマークした投手陣はほぼ同じ陣容。計40勝を挙げた先発3本柱は今季も同等の活躍が見込めるだろう。剛腕マット・ブラッシュが絶対的な守護神に君臨すれば、優勝も夢ではない。
▼ 予想4位:ロサンゼルス・エンゼルス
大谷翔平が同じロサンゼルスのドジャースに移籍。7年ぶりに日本人選手不在で開幕を迎える。昨季こそシーズン途中までポストシーズン争いに加わっていたが、後半に急失速。2015年以来の勝ち越しは今季も厳しいか。
大谷が抜けた穴を埋めることは不可能だろう。昨季は82試合の出場に終わったマイク・トラウトがフルシーズン働けたとしても、得点力をリーグ平均に引き上げるのがやっとか。ただし、ミッキー・モニアックら楽しみな若手もそろいつつあり、数年後に花が咲いてもおかしくない。
打線以上に厳しい状況にあるのが投手陣だ。昨季10勝の大谷が唯一の2桁勝利投手だった。7勝したグリフィン・キャニングあたりが大化けでもしない限り、リーグ12位だった昨季の防御率4.64を上回ることは難しいだろう。
▼ 予想5位:オークランド・アスレチックス
昨季はオークランドに移転した1968年以降でワーストとなる勝率.(309)に終わった。オフに目立った補強もなく、ラスベガスへの移転を前にオークランドでの最終年となりそうな今季も100敗を避けるのは難しい状況だ。
チームで唯一規定打席に達したブレント・ルッカ―が打線の中心。昨季は30本塁打を放ち、オールスターゲームにも選出され、二塁打を1本放った。昨季14本塁打のセス・ブラウンの巻き返しが期待される。
投手陣の惨状は打線以上に深刻。前半戦終了時のチーム防御率は6点台だったが、最終的に5.48でシーズンを終えた。それでもチームの勝ち頭がシーズン途中に移籍した藤浪晋太郎だったのはさすがにいただけない(5勝、JP.シアーズと同数)。