メジャーリーグの本土開幕が明日に迫った。昨季は6地区のうち5地区で3チーム以上が勝率5割を上回ったが、唯一勝ち越したのが1チームだったのがア・リーグ中地区である。今季もその傾向は続くのか、各チームの展望と順位予想をしていきたい。
【2023・AL中地区順位表】
1位 ツインズ(87勝75敗)
2位 タイガース(78勝84敗)
3位 ガーディアンズ(76勝86敗)
4位 ホワイトソックス(61勝101敗)
5位 ロイヤルズ(56勝106敗)
▼ 予想1位:デトロイト・タイガース
2011年から地区4連覇を果たしたが、その後勝ち越したのは2016年の1度だけ。昨季も2位だったとはいえ、6つの借金をつくった。ただし、9~10月は18勝10敗と勝ち越しに成功。徐々に戦力も整いつつある。
昨季の得点数はリーグワースト3位。期待の24歳スペンサー・トーケルソンが2年目で30本塁打超えを達成したが、打率は.233と確実性に欠けた。同じく2022年デビューのライリー・グリーンとともにもう一回り成長できれば、中軸打線はリーグ平均レベルに達するだろう。
昨季の防御率4.24はリーグ9位だったが、今季はその順位を上げるのは間違いない。昨季チームトップの13勝を挙げたエデュアルド・ロドリゲスが抜けた穴は大きいが、前田健太とジャック・フラハティの2人がそれを補って余りある力を持っている。
▼ 予想2位:ミネソタ・ツインズ
昨季は4月終了時点で17勝12敗と開幕ダッシュに成功。オールスター直前に首位の座を譲ったが、後半を3連勝でスタートさせると、その後は首位を守り続けた。ポストシーズンでも19年ぶりの勝利を挙げ、21年ぶりにシリーズ突破。今季はさらに上を目指したいところだ。
昨季はリーグトップの233本塁打を放つも、得点は同5位。一発頼みの印象は最後まで拭えなかった。ホルヘ・ポランコなどレギュラー野手が数人抜けたが、新たにカルロス・サンタナが加入。選球眼には定評があるベテランだけに若手中心の打者への波及効果にも期待がかかる。
昨季防御率リーグ2位のソニー・グレイがカージナルスへ移籍。前田もライバルのタイガースへ移り、ローテーションに2つの穴が空いた。堅い守りもあって、昨季はリーグ最少の失点数で切り抜けたが、今季はどこまで踏ん張れるか。
▼ 予想3位:カンザスシティ・ロイヤルズ
昨季は2005年に並ぶチーム歴代ワーストの56勝106敗(勝率.346)と低迷。16年ぶりに2年連続地区最下位の屈辱を味わった。ただし、9~10月は15勝12敗と勝ち越し。1点差試合で21勝20敗と勝負強さを発揮した。
昨季のチーム本塁打数はリーグワースト2位と打線は迫力に欠けた。一方で盗塁数は試合数を上回る163個で、こちらはリーグ最多だった。昨季エンゼルスで大谷翔平とプレーしたハンター・レンフローがFAで加入し、長打力不足の解消を狙う。
昨季途中にレンジャーズから移籍してきた左腕コール・ラガンズが後半戦に大活躍。一躍エース候補と呼ばれる存在となった。オフには昨季14勝のマイケル・ワカの獲得にも成功し、昨季5.17の防御率は良化するのは間違いない。
▼ 予想4位:クリーブランド・ガーディアンズ
昨季はテリー・フランコーナ監督が指揮を執った11年間でワーストとなる76勝86敗(勝率.476)に終わった。今季は39歳のスティーブン・ボート新監督の下で再スタートを切るが、戦力的には勝率5割が現実的な目標か。
昨季の124本塁打は両リーグでも飛び抜けて少ないワーストだった。5度のオールスター選出経験があるホセ・レイエスが打線の中心だが、他に相手投手陣が恐れるのは昨季97打点のジョシュ・ネイラーくらい。今季もスモールボールでコツコツと得点を積み上げていくしかない。
オフにトレードの噂があった2020年のサイヤング賞投手、シェーン・ビーバーがエースとして戻ってきた。昨季は6勝に終わったが、今季は最低でも12勝はマークしたい。2年連続セーブ王のエマヌエル・クレースの存在は心強い。
▼ 予想5位:シカゴ・ホワイトソックス
2020年から2年連続でポストシーズンに進出したが、22年に勝率5割に転落。そして昨季は61勝101敗と低迷した。得点はリーグワースト2位、失点は同ワースト3位と投打が全くかみ合わず。オフの補強も限定的で負け越しは避けられないだろう。
デビューからの3年間は222試合で合計36本塁打に留まっていたルイス・ロバートJr.だが、昨季は145試合で38本塁打を放ち、初のシルバースラッガー賞に輝いた。マイナーに楽しみな若手がいるが、今季はまだ貧打に悩まされそうだ。
昨季チームトップの9勝を挙げたマイク・クレビンジャーがFAでチームを去った。代わりのエース候補としてKBOで昨季20勝を挙げたエリク・フェディを獲得。メジャーでの通算防御率は5.41だが、韓国での経験を生かして一皮むけた投球を見せることができるか。
【2023・AL中地区順位表】
1位 ツインズ(87勝75敗)
4位 ホワイトソックス(61勝101敗)
5位 ロイヤルズ(56勝106敗)
▼ 予想1位:デトロイト・タイガース
2011年から地区4連覇を果たしたが、その後勝ち越したのは2016年の1度だけ。昨季も2位だったとはいえ、6つの借金をつくった。ただし、9~10月は18勝10敗と勝ち越しに成功。徐々に戦力も整いつつある。
昨季の得点数はリーグワースト3位。期待の24歳スペンサー・トーケルソンが2年目で30本塁打超えを達成したが、打率は.233と確実性に欠けた。同じく2022年デビューのライリー・グリーンとともにもう一回り成長できれば、中軸打線はリーグ平均レベルに達するだろう。
昨季の防御率4.24はリーグ9位だったが、今季はその順位を上げるのは間違いない。昨季チームトップの13勝を挙げたエデュアルド・ロドリゲスが抜けた穴は大きいが、前田健太とジャック・フラハティの2人がそれを補って余りある力を持っている。
▼ 予想2位:ミネソタ・ツインズ
昨季は4月終了時点で17勝12敗と開幕ダッシュに成功。オールスター直前に首位の座を譲ったが、後半を3連勝でスタートさせると、その後は首位を守り続けた。ポストシーズンでも19年ぶりの勝利を挙げ、21年ぶりにシリーズ突破。今季はさらに上を目指したいところだ。
昨季はリーグトップの233本塁打を放つも、得点は同5位。一発頼みの印象は最後まで拭えなかった。ホルヘ・ポランコなどレギュラー野手が数人抜けたが、新たにカルロス・サンタナが加入。選球眼には定評があるベテランだけに若手中心の打者への波及効果にも期待がかかる。
昨季防御率リーグ2位のソニー・グレイがカージナルスへ移籍。前田もライバルのタイガースへ移り、ローテーションに2つの穴が空いた。堅い守りもあって、昨季はリーグ最少の失点数で切り抜けたが、今季はどこまで踏ん張れるか。
▼ 予想3位:カンザスシティ・ロイヤルズ
昨季は2005年に並ぶチーム歴代ワーストの56勝106敗(勝率.346)と低迷。16年ぶりに2年連続地区最下位の屈辱を味わった。ただし、9~10月は15勝12敗と勝ち越し。1点差試合で21勝20敗と勝負強さを発揮した。
昨季のチーム本塁打数はリーグワースト2位と打線は迫力に欠けた。一方で盗塁数は試合数を上回る163個で、こちらはリーグ最多だった。昨季エンゼルスで大谷翔平とプレーしたハンター・レンフローがFAで加入し、長打力不足の解消を狙う。
昨季途中にレンジャーズから移籍してきた左腕コール・ラガンズが後半戦に大活躍。一躍エース候補と呼ばれる存在となった。オフには昨季14勝のマイケル・ワカの獲得にも成功し、昨季5.17の防御率は良化するのは間違いない。
▼ 予想4位:クリーブランド・ガーディアンズ
昨季はテリー・フランコーナ監督が指揮を執った11年間でワーストとなる76勝86敗(勝率.476)に終わった。今季は39歳のスティーブン・ボート新監督の下で再スタートを切るが、戦力的には勝率5割が現実的な目標か。
昨季の124本塁打は両リーグでも飛び抜けて少ないワーストだった。5度のオールスター選出経験があるホセ・レイエスが打線の中心だが、他に相手投手陣が恐れるのは昨季97打点のジョシュ・ネイラーくらい。今季もスモールボールでコツコツと得点を積み上げていくしかない。
オフにトレードの噂があった2020年のサイヤング賞投手、シェーン・ビーバーがエースとして戻ってきた。昨季は6勝に終わったが、今季は最低でも12勝はマークしたい。2年連続セーブ王のエマヌエル・クレースの存在は心強い。
▼ 予想5位:シカゴ・ホワイトソックス
2020年から2年連続でポストシーズンに進出したが、22年に勝率5割に転落。そして昨季は61勝101敗と低迷した。得点はリーグワースト2位、失点は同ワースト3位と投打が全くかみ合わず。オフの補強も限定的で負け越しは避けられないだろう。
デビューからの3年間は222試合で合計36本塁打に留まっていたルイス・ロバートJr.だが、昨季は145試合で38本塁打を放ち、初のシルバースラッガー賞に輝いた。マイナーに楽しみな若手がいるが、今季はまだ貧打に悩まされそうだ。
昨季チームトップの9勝を挙げたマイク・クレビンジャーがFAでチームを去った。代わりのエース候補としてKBOで昨季20勝を挙げたエリク・フェディを獲得。メジャーでの通算防御率は5.41だが、韓国での経験を生かして一皮むけた投球を見せることができるか。