コラム 2014.08.04. 12:04

波に乗り切れない広島と中日 CS進出を賭けた直接対決の行方は!?

かつての投手王国も崩壊 最下位ヤクルトに3連敗の中日


 広島が猛然と開幕ダッシュを決めた今季のセ・リーグだったが、気が付けば昨季の最終順位であった3位に落ち着きつつある。

 ただ、ここから目が離せないのがCS出場権争い。3位広島と4位中日のゲーム差はわずか3(8月3日終了時点)。5月に最大9ゲーム差あった両者だが、例年、終盤戦に強い中日がじわじわと差を詰めてきた。

 とはいえ、中日のチーム状態も決して良くはない。3カード連続で勝ち越し、一気に広島を追い詰めたいところで、8月1〜3日の最下位ヤクルト戦で3連敗を喫してしまった。内容的にも強力燕打線に打ちのめされての完敗である。

 1日の先発は大野雄大。5回5失点KOという結果もさることながら、投手の石川雅規に2打席連続出塁を許した内容に首脳陣が激怒。先発翌日に異例のベンチ入りを指示された。「山井大介の投球を見て勉強しろ」ということだったようだが、その山井も4回6失点KOという散々な結果に。かつての投手王国も今は昔。エース・吉見一起が出遅れた今季、先発陣の核となるべきふたりのふがいない投球にはファンも肩を落としたはずだ。

 また、打撃陣も万全とは言い難い状況である。8月1日に平田良介が復帰し、エクトル・ルナの復帰も間もなくといわれる中、今度はルナとともに首位打者を争っていた大島洋平のバットが沈黙。後半戦は打率.225と低迷し、7月31日から3試合連続でスタメンから外れてしまった。7月の月間MVP候補に挙げられた和田一浩も体調不良で7月29日の広島戦を欠場し、翌日も代打のみでの出場にとどまるなど、打線のほころびが目立ち始めている。


打線好調、防御率はリーグトップ それでも勝ち試合を落とす広島


 一方の広島。12球団唯一の100本塁打を記録し総得点でも上位の巨人、阪神を上回っており、しかも防御率はリーグトップ。にもかかわらず3位で足踏みしているのは、投打がかみ合わず勝ち試合を落としているということに他ならない。

 4〜5月に5連勝を記録するなど、前半の快進撃を支えた一人、ルーキーの大瀬良大地は6月21日の日本ハム戦を最後に勝ちから見放されている。8月2日の巨人戦でも5回まで無失点と好投しながら、坂本勇人のソロ、阿部慎之助の2ランでの3失点で敗戦投手に。内容が良かっただけに援護があれば……と思わずにいられない。

 そしてエース・前田健太。7月25日の阪神戦では7回3失点、8月1日の巨人戦では9回2失点とゲームを作りながら、いずれもチームは勝てていない。今季の前田は巨人戦での先発3試合全てでクオリティー・スタートを達成しながら1勝も挙げられていないのだ。上位との対戦で勝たなければいけない投手を立てて勝ち切れない。投手の踏ん張りに打線が応えられないという、こちらも中日と負けず劣らず、なんとももどかしいゲームが続いている。

 8月5〜7日はいまいち波に乗り切れない両者が直接対決する。その後は広島が阪神戦、中日が巨人戦。3位争いに勝利を収め、上位球団との対戦に向け弾みをつけられるか、今季のCS出場チームを占う意味でも注目のカードである。

文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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