コラム

後半戦のペナントレースは、DeNAとヤクルトがかき回す!

8年ぶりの巨人3連戦3連勝 8月のチーム打率は.336と好調のDeNA打線


 ここ最近の戦いを見ていると、どうやら、セ・リーグ優勝争いのカギ握るのは、DeNAとヤクルトになりそうだ。
まずはDeNA。チーム打率は.261、得点は411点だが、8月に限れば8試合で打率.336、47得点まで跳ね上がる。

主力選手の成績は
山崎憲晴   28打数9安打 打率.321
梶谷隆幸   30打数11安打 打率.367
石川雄洋   33打数11安打 打率.333 
黒羽根利規  30打数9安打 打率.300
筒香嘉智   33打数12安打 打率.364
ブランコ   30打数11安打 打率.367
バルディリス 29打数11安打 打率.379

 3割以上打っている選手がズラリと並ぶオーダーは、圧巻の一言だ。

 ここ数年、課題と言われてきた投手陣もエースの三浦大輔が完投勝利をあげるなど、結果を残しつつある。

 上位球団でDeNAを苦手にしているのが巨人だ。5日からの3連戦で8年ぶりにDeNAが3連勝。3試合で23得点と巨人投手陣を圧倒した。通算でも7勝6敗とDeNAが勝ち越していて、対戦別打率は.301、防御率3.71と投打ともに巨人への苦手意識は感じられない。

 キューバからの助っ人グリエルがケガから復帰すればさらに厚みの増すDeNA打線が、巨人のリーグ3連覇への最大の壁となるかもしれない。


球団新の10試合連続2ケタ安打 破壊力は12球団屈指のスワローズ打線


 DeNA以上に打線が好調なのはヤクルト。チーム打率.289、508得点はセ・リーグトップ。8月の成績は、チーム打率が.353で、82得点はダントツの成績である。

 7月30日の阪神戦から球団新記録の8試合連続2ケタ安打(プロ野球記録は1950年松竹の15試合連続)。9日DeNA戦まで10試合連続まで伸ばし、100試合を消化した時点でセ・リーグ最多の1024安打。1試合平均は10.24安打で、このままのペースで打ち続ければ最終的に1474安打となる。これは、2003年にダイエー(現・ソフトバンク)が記録したプロ野球記録の1461安打を上回る数字だ。

 また、7月31日の阪神戦から8試合連続7点以上をあげていて、これは04年のダイエー(現・ソフトバンク)に並ぶプロ野球タイ記録である。

 主力選手の8月の成績は
バレンティン 38打数18安打 打率.474
川端慎吾   47打数22安打 打率.468
山田哲人   46打数22安打 打率.478
畠山和洋   43打数16安打 打率.372
雄平     44打数15安打 打率.341
中村悠平   33打数13安打 打率.394

 先ほどあげたDeNA以上に驚異的な数字が並んでいる。

 中でも目立つのが3番を打っている川端慎吾だ。5日の阪神戦から3安打→3安打→3安打、4安打と4試合連続猛打賞。セ・リーグで猛打賞を4試合以上続けたのは10人目でヤクルトでは初めて。ヤクルトは今季から相手球団を偵察するスコアラーを、昨季までの3人から4人に増やした。ミーティングの形も変え、選手が個別に対策を聞けるようにしたという。その効果が数字にも表れているといってもいいだろう。

 対戦成績で6勝9敗とヤクルトを苦手にしているのが中日。特に神宮球場では1日からの3連戦で計26失点を許すなど対戦防御率6.34。また、巨人は7勝6敗、阪神は9勝8敗とヤクルトに勝ち越してはいるが、巨人は打率.320、阪神は.325とヤクルト打線によく打たれている。

 DeNAとヤクルトに相性がいいのは広島で、DeNAには9勝5敗、ヤクルトにも9勝5敗と勝ち越している。対戦防御率もDeNAには3.65、ヤクルトには3.14とそれなりに抑えている。この数字だけを見ると、広島が首位争いで優位に立ちそうにも見えるが、果たしてどうなるだろうか。

 DeNA、ヤクルトともに上位とのゲーム差はかなりあり、上位進出こそ厳しい状況ではあるが、これからのセ・リーグの戦いを大いにかき回しそうな気配がする。
(※数字はすべて8月12日現在)

文=京都純典(みやこ・すみのり)
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