子どもたちがお昼ご飯を食べた後、おもむろに外野方向へ走っていった。
何をするのかと興味本位で見ていると、笑顔で数人がサッカーボールを追いかけ始めた。
野球のクラブチームでサッカー?と思ったが、中山監督に聞くとサッカーは野球では鍛えにくい体幹が鍛えられるから良いのだと言う。
他にも、身体の使い方を学ばせるためアップのときに側転をしたり、リズム感を鍛えるため練習メニューにダンスを加えるという。
他種目を行うことで普段鍛えにくい運動神経を養う。
このように型にはまらない練習は、浦和ボーイズの特長ともいえる。
取材当日は休日練習であったが、練習開始は午前9時から。
早朝から練習をするクラブチームは多いが、浦和ボーイズは子どもたちの余力を残して帰らせていることに徹底しているという。
これは疲労が溜まってしまうと、成長ホルモンが止まってしまうことを危惧した処置だ。
将来を考えつつ、多種多様な練習を積極的に取り入れていく。
どんな練習でも、子どもたちはチームメイトと共に心の底から楽しんでいるように見えた。
もちろん、野球を学びに来ているのが大前提であろう。
だが、子どもたちは大人が考えている以上にもっと広い視野で浦和ボーイズという環境を捉え、自分の人生に役立たせているのかもしれない。(取材・撮影:児島由亮)
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