次に紹介するのは3ヵ所(遅い球速のマシン・遅い球速の手投げ・関口監督の手投げ)に分かれたバッティング練習。
このバッティング練習のポイントは「しっかりとトップを作り、センター方向に強いライナー性の打球を打つ」ことだ。速い球だけを打つと、どうしても身体の反動で打つことに慣れてしまい、トップをゆっくりと作る間が身につかない。そのため遅い球速のボールを打ちこむ。
バッティングピッチャーを務める関口監督のボールは寸分の狂いがないコントロールで、テンポよくストライクゾーンに投げ込まれる。実際のバッテリー間の距離より2、3メートル前から投げるボールは体感的に約130km/hくらいの球速になる。マシンだけではなく、人間が投げる生きたボールに差し込まないように打ち返し、打撃力を磨いている。
子どもたちのスイングは高校生とも見間違えるほど鋭くキレが良い。室内練習場が今年の1月に完成したこともあり、例年より振り込む時間が増えているという。「フライボール革命」という打撃方針を掲げ、チーム全員が狙うは「中学硬式野球日本一」の称号、ジャイアンツカップの優勝トロフィーだ。京葉ボーイズの飽くなき挑戦はまだまだ続く。
(取材・撮影:児島由亮)