――まずは、吉川美南ボーイズのチーム理念について教えてください。
「子どもたちが中学野球を卒業しても、野球を続けることができるように育成すること」を掲げています。いつの日か埼玉県吉川市からプロ野球選手を輩出するという希望を持ち指導しています。そのためにはまず、『自発的に動けるように成長すること』、さらに技術的な部分では『積極的なフルスイング』を徹底しています。
――ちなみに自発的に動けるように成長する、というのは具体的にどのようなことでしょうか?
他人に任せるのではなく、自ら考えて行動し、意見を言えるようになるということですね。「自立」とも捉えることができると思います。日本人特有の、いわゆる「指示待ち族」にはなって欲しくないですね。小学生ではないし、目の前に高校野球が迫っています。他人の意見に流されるのではなく、個人個人が積極的にチームを引っ張る気持ちを持たなければいけません。
――そうなるとグラウンドだけではなく、学校や家庭での生活態度とも真剣に向き合う必要がありますね。
その通りです。保護者の方にも「自分のことは極力自分でやらせるように」とお願いしています。簡単なことでいいので、朝は自分で目覚ましをかけて起きたり、食事が済んだら食器を運ぶなど、少しでも自発的な行動を身につけて欲しいんです。
――グラウンドでも指導者に言われる前に、自分たちで次の練習を考える姿が見受けられましたね。
僕らもすぐ子どもたちに手を差し伸べないようにしています。時には外から「彼らがどう考え、どう行動に移すのか」を観察しています。接し方も恐れ過ぎず、優し過ぎず。バランスがとても難しいですが、アップからキャッチボールまでなら言われるまでもなく、自分たちで始められるようにならなければ上達もしません。
――徹底しているという「積極的なフルスイング」にこだわる狙いはどんなところにあるのでしょうか。
とにかくバットを振ることが大事な年代だと考えています。この年代から勝負に勝つためのバントや、スクイズを頻繁に行うことは僕自身あまり好きではないんです。ですから「空振りしても構わないからとにかく振ろう!」とよく言っています。その代わり見逃し三振は厳禁です。心の部分と同じで、バッターボックスでも積極的な姿勢が好結果を生むはずですから。
――チーム創立4年目ですが、ボーイズリーグが盛んな埼玉県でも注目される存在に成長していますね。今後の目標はありますか?
矛盾してしまいますが、勝つ喜びと、負ける悔しさを味わって欲しいと思ってやっています。ずっと勝ち続けるチームっていうのは、それはそれでつまらないと思いますので。色んなことを経験しつつ、チーム初となる全国大会への出場を目指していきたいです。(取材・撮影:児島由亮)
「子どもたちが中学野球を卒業しても、野球を続けることができるように育成すること」を掲げています。いつの日か埼玉県吉川市からプロ野球選手を輩出するという希望を持ち指導しています。そのためにはまず、『自発的に動けるように成長すること』、さらに技術的な部分では『積極的なフルスイング』を徹底しています。
――ちなみに自発的に動けるように成長する、というのは具体的にどのようなことでしょうか?
他人に任せるのではなく、自ら考えて行動し、意見を言えるようになるということですね。「自立」とも捉えることができると思います。日本人特有の、いわゆる「指示待ち族」にはなって欲しくないですね。小学生ではないし、目の前に高校野球が迫っています。他人の意見に流されるのではなく、個人個人が積極的にチームを引っ張る気持ちを持たなければいけません。
――そうなるとグラウンドだけではなく、学校や家庭での生活態度とも真剣に向き合う必要がありますね。
その通りです。保護者の方にも「自分のことは極力自分でやらせるように」とお願いしています。簡単なことでいいので、朝は自分で目覚ましをかけて起きたり、食事が済んだら食器を運ぶなど、少しでも自発的な行動を身につけて欲しいんです。
――グラウンドでも指導者に言われる前に、自分たちで次の練習を考える姿が見受けられましたね。
僕らもすぐ子どもたちに手を差し伸べないようにしています。時には外から「彼らがどう考え、どう行動に移すのか」を観察しています。接し方も恐れ過ぎず、優し過ぎず。バランスがとても難しいですが、アップからキャッチボールまでなら言われるまでもなく、自分たちで始められるようにならなければ上達もしません。
――徹底しているという「積極的なフルスイング」にこだわる狙いはどんなところにあるのでしょうか。
とにかくバットを振ることが大事な年代だと考えています。この年代から勝負に勝つためのバントや、スクイズを頻繁に行うことは僕自身あまり好きではないんです。ですから「空振りしても構わないからとにかく振ろう!」とよく言っています。その代わり見逃し三振は厳禁です。心の部分と同じで、バッターボックスでも積極的な姿勢が好結果を生むはずですから。
――チーム創立4年目ですが、ボーイズリーグが盛んな埼玉県でも注目される存在に成長していますね。今後の目標はありますか?
矛盾してしまいますが、勝つ喜びと、負ける悔しさを味わって欲しいと思ってやっています。ずっと勝ち続けるチームっていうのは、それはそれでつまらないと思いますので。色んなことを経験しつつ、チーム初となる全国大会への出場を目指していきたいです。(取材・撮影:児島由亮)