ニュース 2021.03.30. 15:12

なぜ中学硬式野球に「リーグ戦」なのか?参加4チームの代表に聞きました


■子ども達の成長機会を最大化させたい


市川シニア監督 宇野誠一


Q:このリーグを立ち上げたいきさつを教えてください。

参加を決めたきっかけは理念への共感もありますが、中学野球を5年間教えてきて思うことがあったからです。それは中3になったら日本一を決めるトーナメントに向けてチームワークを高め、全員で一丸になる経験もあって良いと思うのですが、身体も心もまだ発達していない子も多い下級生の期間は、このリーグ戦の様な形での試合が望ましいと思っていたからです。
育成期間に野球の楽しさを学び、最上級生になったらチームの代表としてトーナメントに挑んでいく。そういう形で子ども達の成長機会を最大化させたいと思っています。

Q:リーグ戦の理念、規定で一番こだわったことは?

二つあります。
一つは全員が出場することです。これは実は指導者にとっても有難いルールなんです。日頃の練習試合でも、制約のある中で全員を試合に出すにはどうしようかと、いつも四苦八苦していましたから。
もう一つはスポーツマンシップを柱に据えている事です。野球を通じて何を学んでもらいたいのかが明確になると思います。

Q:このリーグ戦を行うことの一番の意義はどこにあると思いますか?

子ども達が「野球は楽しい!」と思える様な機会を作った事だと思います。
勝たなければ次の機会がなくなるという、トーナメント中心の既存の枠組みの中では、どうしても上手な子に出場機会が偏ってしまいます。しかし、リーグ戦という新しい形であれば、多くの子ども達に成長の機会が与えられると思います。

Q:初めてのリーグ戦が終了したとき、チーム、選手がどうなっていたら嬉しいですか?

野球が楽しい、試合での成果に喜んだり、悔しがったり、次の成長へのエネルギーが溢れていたら嬉しいですね。

Q:中学の硬式野球(シニア、ボーイズ、ポニーなど全て)、何か一つだけルールを変えられるとしたら何をどう変えたいですか?

最終学年の全国大会トーナメントはそのまま、合間のシーズンにこの様なリーグ戦を育成期間(下級生時期)において実施するといいと思います。
今回の様に団体、リーグを越えてでも良いと思いますし、地域で行ったり、新型コロナが終息したら遠方にホームステイしてリーグ戦をする等、子ども達の良い思い出にもなり、仲間も増える。そんなことを考えるとワクワクしてきます。

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