【見落とせない、子どもが「成長する合図」】
——4年生以下だけでも60人以上いるんですね。これだけの子ども達がいると、全員に目を行き渡らせるのは難しくないですか?
総監督:
そんなことないですよ。これだけ人数がいますけど、誰が上手くなった、元気がないとか全部分かります。上手くなったことを見つけてあげたら子どもらは喜ぶんですよ。
「お前、上手なったなぁ」って褒めてあげると「おっちゃん、気付いてくれた!」ってなるんですよね。それが「いま、ぼく伸びますよ」っていう子ども達の合図だと思っています。だから、1人ひとりのことをしっかり見ていないと気づけないですからね。
おばちゃん:
褒めるのは素直に褒めてやらないとダメですね。例えば、良いプレーをして、チェンジになって帰ってきたら感激したくらいに褒めてやらないとダメですよ。
総監督:
怒ったらダメ、ということはないと思っています。でも怒ってもいいと思いますけど、同じくらい褒めてあげないとダメだと思いますね。
日本人はとにかく褒めることが下手な人が多すぎて、みんなよう褒めへんのですよね。怒ったあとや、注意したことができたあとなどは直ぐに褒めてあげないと。
(取材・文・写真:永松欣也)
*後編に続きます。