ブルペンで投球練習するロッテ・ゲレーロ[撮影=岩下雄太]

 「3年前より進化したゲレーロを見てほしいですし、楽しんでほしい。僕の速い球速を楽しみにしていてください」。

 ロッテのタイロン・ゲレーロは3年前よりも“進化”して帰ってきた。22年に所属していた時は、ストレート、スライダー中心で、制球に苦労し走者を出してからの投球に課題を抱えていたが、オープン戦から非常に安定した投球を披露している。

 3年前に投げていなかったスプリット、カットボールといったストレートに近い軌道の変化球を投げる。

 「スプリットは3年前に日本にいる時に覚えたんですけど、試合でほぼ投げていなくて、そこから向こうに戻って練習して良くなっています。カットではなくスライダーで、すごく速くて自分の納得のいく投球ができています」。

 3月21日の巨人とのオープン戦、2-5の7回無死一塁で甲斐拓也を2ストライクから見逃し三振に仕留めた外角の150キロのスライダー、2-5の7回二死一塁で丸佳浩に1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた8球目の151キロスプリットがストライクゾーンからボールゾーンに良い落ちだった。

 特にストレートに近い軌道のスライダーは今後、大きな武器になって行きそうな予感だ。

 ゲレーロ本人も「去年アメリカにいる時からしっかりスライダーは練習していましたし、試合でも上手く使えていたので、今年自分にとって大きな武器になると思います」とニヤリ。

 気になるのは、3年前に投げていた球速140キロ台のスライダーをほとんど投げていないこと。140キロ台のスライダーを投げる予定はないのだろうかーー。

 「140キロ台のスライダーを投げないで、今は球速も上がっていますし、カットのような軌道ですけど、もっと速い球で、カットに近い球を投げています」。

 オープン戦は「コンディションも全く問題なく完璧な状態に近いと思います。オープン戦は失点もなく良かったんですけど、もっともっと改善するところはありますし、ここまで順調にきています。フォームの部分で改善、少しずつ良くなっていくように心がけてやっています」と。5試合に登板して防御率0.00。

 シーズンが開幕してからは、3月29日のソフトバンク戦でリリーフ登板し、最速161記録を計測するなど、1回を0被安打、1与四球、3奪三振、無失点の投球を見せれば、連投となった3月30日のソフトバンク戦は1回・11球を投げ、2奪三振と危なげない投球だった。

 「マウンドにいる時は100%自分の出せる力を出して、どんな展開でも僕は投げますし、どの場面を任されても自分の投球、最高の仕事をするだけです。チームの勝ちに貢献していきたいです」。“進化”して帰ってきた右腕が、3年前に達成することができなかった、リーグ優勝のため腕を振る。

(タイロン・ゲレーロ投手通訳=千葉ロッテマリーンズ・阿久津英之通訳)

取材・文=岩下雄太

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ベースボールキング編集部

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