ロッテの秋季練習が21日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。
愛斗は「練習ではある程度決めて打てるようにしとかないと試合でいろんな球が来るので、練習では自分の思った通り、思った打球が打てるようにしないと。それは最低条件と思っているので、できて当たり前くらいのイメージではいます」と打撃練習でバスターエンドラン、エンドランで右方向に打ち返す打球が非常に良かった。
長打にこだわりながら、右打ち、バントが上手なのは愛斗の強み。この強みを活かしていきたい考えはあるのだろうかーー。
「バント、エンドラン、右打ちは自信がある方なので、できる方だと思う。あとは長打、先ほどの個別の時のように長打をずっと打っていくみたいなことを一番重点においてやっています」。
打撃練習、個別練習ではレフトへ引っ張った当たりが多かった。この日の打撃練習について「結構良かったと思いますね」と振り返る。「今日だけじゃなくて、自主トレからずっとやっていて、フォームもだんだん固まってきて、打球が角度につくようになってきて、飛ぶようになってきた。今のところはいい感じかなと思います」と好感触を掴む。
昨季は秋季練習後にウエイトトレーニングやバイクを漕いだり、トレーニングを積んでいたが、この秋季練習でも変わらず「やっています」とのこと。
「今日とかだと朝にウエイトをやってから全体練習に臨みましたね。個別が終わったので、今からご飯食べて有酸素、有酸素してからご飯なのか、どっちかですね」と、個別練習後もハードな練習は続く。
昨年の秋から体を絞り、石垣島春季キャンプ取材時には「去年のキャンプインから12キロマイナス。今は86キロくらい」と話していたが、体重を落としたことによる打撃の変化はあったのだろうかーー。
「キレがだいぶ増したので、90キロないと打球が飛ばないですし、1年間持つ体にならないので、去年も90後半体重があったんですけど、それを10キロくらい落としたので、今年は90キロくらいにいるので、4キロくらい落としてそこから筋肉を上げていって、90キロでシーズンに入れたらいいなという感じですね」
◆ 髙部「ホームランももっと増えたらいいなと思う」
愛斗と同学年の髙部瑛斗は、打撃練習の時に「(石川)慎吾さんエンドラン行きます!」、「バント行きます!」とチーム方針でバントやエンドランを行っているが、「試合になってみないとわからない部分が多いので、そこは実戦になってからかなと思います」と話した。
また、13日の取材で「強く振ることによって、自分の新しい強みも多少出てきた」と話していたが、この日“新しい強み”について訊くと、「打球方向だったり、ヒットコースが広くなると思うのでそこですね」と教えてくれた。
打撃練習を見ていると、引っ張った打球がスタンドインすることが多い。長打を増やしたい考えがあるのだろうかーー。
「それは常に思っています」。
それは二塁打、三塁打を増やしていきたい考えなのか質問すると、「そこもですし、ホームランももっと増えたらいいなと思うので、ロングを打てればもっと怖いバッターになれるのかなと思っています」と自身の考えを示した。
◆ 澤田「体力が有り余っているので投げています」
この日はブルペンに入らなかったが、「結構投げています。体力が有り余っているので投げています」と、澤田圭佑は秋季練習でブルペンに入ることが多い。
ブルペンでは「今年変化球を変えていたので、それの延長線上というか、ストレートも大事にしつつ、試合で使えそうだなと思った球を多めに練習したりして、試行錯誤という感じですかね」と、今だからできる取り組みを行っている。
昨年の秋季練習では「スライダーが、ちょっと面白くなってきています」と注目の球種に挙げていたが、来季に向けて注目すべき球種はあるのだろうかーー。
「特に大幅に変えることはないので、これっていう新しいのはないですかね」。
取材・文=岩下雄太