ロッテの選手たちは“1年結果”を残し、新シーズンは更なる飛躍が期待される中で故障や不振で“2年”続けて好成績を記録した選手が少ない。その壁に、今季挑む選手たちがいる。
ルーキーイヤーの昨季、開幕直後プロの壁にぶつかるも6月に3度目の昇格を果たしてから打率.311をマークし、最終的には打率リーグ5位の.281、リーグトップの27二塁打を放ち、パ・リーグ新人王に輝いた西川史礁がその一人だ。
西川は「いろんなことがありましたし、いろんなことを経験できたので、それは1年目から経験できることではないと思うので、逆に調子が悪いというか、最初はなかなかうまくいかない時期があったんですけど、それが自分自身最初に経験できるのは良かったかなと今は思います」とプロ1年目のシーズンを振り返る。
勝負の2年目に向けて、「成長した姿で毎年、その前の年よりもキャリアハイしていくというのは成績的にもすごく大事になってくると思いますし、自分自身まだまだ満足していないので、上には上がいますし、そういう意味でももっともっとレベルアップして、次は3割、二桁本塁打を狙えるようなバッターになりたいと思っています」と決意を述べた。
オフは、阪神・森下翔太と自主トレを行う予定。今季は首位打者、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞の獲得を目指す。
◆ 寺地「絶対に負けないんだという気持ちを」
寺地隆成はプロ2年目の昨季、開幕一軍を掴み、ワンチャンスをモノにし、出場機会を増やすと、規定打席にも到達し打率.256、5本塁打、33打点の成績を残した。
「最終的にバッティングの方は失速してしまいましたし、最後の最後まで守れたわけではないので、そこはしっかり体の部分、弱いところというか、最後に怪我をしてしまったところは課題だと思っています」と反省し、今季は「自分がマスクを被るんだということを第一の目標としてやっていく中で、ライバルもいる。それぞれいいキャッチャーがいるので、そこにしっかり割って入っていけるように。絶対に負けないんだという気持ちを1番に持ってやっていければと思います」と、正捕手奪取を誓う。捕手陣は競争が熾烈で、捕手としてスタメン出場していれば、“2年目のジンクス”を跳ね除けたと言える。得意のバッティングでしっかりアピールしていきたい。
◆ 高野「第一線で活躍していく」
投手では、高野脩汰がそうだ。高野は3年目の昨季、シーズン序盤はロングリリーフで存在感を示し、徐々に序列を上げていき最終的には勝ち試合の8回を任されるまでになった。37試合・53回2/3を投げ、5勝3敗15ホールド、61奪三振、防御率1.84と飛躍の1年になった。
高野は昨季について、「正直ここまでやれると思っていなかったので、先発と言われて中継ぎして、キャラがあんまり定まっていない中で、自分はまた便利屋で終わるんじゃないかと思うところもあったんですけど、最終的にはセットアッパーを任せてもらいましたし、自分の武器が明確になったシーズンにもなった。そういう点においてもすごい充実したシーズンになりました」と振り返った。
2年続けて結果を残すことが大事。高野本人もそれを自覚する。「2年連続活躍しない、ロッテのジンクス的なところがあると聞いているので、そうならないように自分がまた一軍で第一線で活躍していくのもそうですし、より色々対策されての対戦になってくると思うので、それも1つ上回れるような技術が伴うようにこのオフシーズンはやっていきたいです」。
◆ 木村「目標とされるような選手になりたい」
高卒3年目を迎える木村優人も、今年1年が大事になってくる。昨季は開幕一軍を掴むと、シーズン序盤はリリーフ、交流戦から先発に配置転換され、プロ初登板、初勝利、初ホールド、初セーブなど様々な“初”を記録し、22試合・68回を投げ、3勝2敗5ホールド1セーブ、防御率3.31。
木村は「開幕から良い経験させてもらいましたし、正直あんなところで投げさせてもらえて嬉しかったですし、本当にそこで自分の投球がガラリと変わって、強気に攻めるピッチングが一年通してできたので、そこはすごくよかった」と昨季を総括。
2年連続活躍するために必要なことについて、昨年11月に行われた契約更改交渉後の会見で「今(25年)シーズンある程度投げられた部分のほうが大きいと自分の中で感じているので、今年(25年)の投球よりも下がらないように。考え方もより一層上げていかないといけないですし、投げるボールの質、考え方の部分で、3年目にもなるので考えながらやりたい部分と来年(26年)、高卒のピッチャーが入ってくるので、目標とされるような選手になりたいと思います」と説明した。
2年連続で結果を残し、“計算”できる戦力になれれば、チームの未来は明るくなる。そう言った意味でも、昨季活躍した選手たちが継続して結果を残せるかが重要になってくる。
取材・文=岩下雄太