1年目は打率.149
「昨年は1年目だからミスしても大目にみてもらえた。今年は2年目なので実力をつけて勝負したいと思います」
こう意気込むのは、プロ2年目を迎えるロッテの平沢大河だ。プロ1年目の昨季は、23試合に出場して、打率.149、0本塁打、3打点の成績。春先は「(一軍は)キレであったり、コントロール。球場の雰囲気を含めて全てが違う」(平沢)と、一軍でタイトルを獲得したことのある金子千尋(オリックス)、増田達至(西武)らのストレートに力負けするシーンが見られた。
それでも、「先輩からアドバイスをもらった中で対応できたのかなと思います」と8月19日の西武戦で、菊池雄星が投じた147キロのストレートを打ち返すなど、夏場以降は春先に苦戦した一軍投手のストレートを徐々に対応できているように見えた。
手応えを掴んだウインターリーグ
鴨川で行われた秋季キャンプは、スピードとパワーをつけることをテーマにバットを振った。12月は他の選手がオフを迎える中、台湾で行われた『2016アジアウインターベースボールリーグ』に参加。
ウインターリーグでは「秋季キャンプ中にコーチに両足を使って打つということを言われていたので、それを実戦で試せたのが大きい」と打率.280、2本塁打、13打点の成績を残すなど、手応えを掴んだ様子。
ウインターリーグが終わった後も、母校の仙台育英高、1月10日からはロッテ浦和球場でなどで精力的に汗を流し、2度目の春季キャンプに向けて準備を整える。
25日に発表されたキャンプの振り分けでは、一軍スタートが決まった。プロ2年目の今季は遊撃手のレギュラー獲りに期待がかかる。平沢は「(レギュラーを目指す内野手は)僕だけじゃない。若い人が多く、競争も激しいと思う」と話し、「しっかりと去年と違うところを見せられるようにしたいと思います」と意気込む。
“大目”に見てもらった1年目から、2年目は“実力”で一軍の舞台へ勝負していく。