太ってない!
西武のエルネスト・メヒアが、今年もやりそうだ。
来日4年目を迎える助っ人は、1月29日に来日。さっそく自主トレを行ったのだが、すでに体が絞れて、スリムになっていた。
来日以降、キャンプイン時の体型が度々取り上げられてきた男であるが、今年に関しては体重もベスト近くでキープ。本人いわく炭水化物を我慢して体重増加を防いだらしい。
3年間で96発
ここで、メヒアのこれまでの活躍ぶりを振り返ってみよう。
【メヒア・年度別成績】
2014年:試106 率.290(450―115) 本34 点73
2015年:試135 率.235(525―111) 本27 点89
2016年:試137 率.252(583―126) 本35 点103
通算:試378 率.257(1380―355) 本96 点265
2014年の5月5日、シーズン途中に西武へと入団したメヒア。12年間に及ぶアメリカでの挑戦も、メジャーデビューは叶わず。成功を求めて海を渡った。
出だしでつまずいたチームに加入すると、初打席で初本塁打を記録。ド派手なデビューを飾ると、最終的には途中加入ながら34本の本塁打を放ち、本塁打王のタイトルも獲得した。
なお、シーズン途中入団での本塁打王は史上初。同僚の中村剛也とともに仲良くタイトルを分け合うことにもなったが、同一球団から複数人の本塁打王というのもこれが初めてのことだった。
新・カリブの怪人へ
球場には電車で通勤するという庶民派。「Suica」を持っているというから驚きだ。
性格も真面目で研究熱心。体重管理や練習内容などで、球団と話し合いを持つこともあるのだという。
そんな姿勢が奏功してか、昨季は本塁打と打点で3年間で最高の成績をマーク。2017年から3年総額15億円(推定)とも言われる大型契約を勝ち取った。まさに、“ジャパニーズ・ドリーム”である。
強い時代の西武には、いつも優良な助っ人打者がいた。
たとえば、「カリブの怪人」と呼ばれたオレステス・デストラーデ。1989年から1992年の4年間と、1995年に西武に在籍。秋山幸二、清原和博と組んだクリーンアップは「AKD砲」と呼ばれ、対戦相手に恐れられた。
3年連続で本塁打王に輝くなど、日本通算5年で160本もの本塁打を記録。今なお西武最強の助っ人の呼び声も高い。
そして、デストラーデと同じように恐れられた助っ人といえば、アレックス・カブレラだ。
2001年から2007年までの7年間在籍し、2002年には当時の日本記録だったシーズン55本塁打をマーク。在籍7年間で打率.306、273本塁打、686打点という超優秀な成績を残した。
果たして、メヒアは彼らのような伝説の助っ人になれるかの...。それは今季の活躍にかかっている。