前カブス、奪三振率の高い守護神候補
DeNAの新外国人スペンサー・パットン投手が11日、宜野湾春季キャンプでフリー打撃に初登板。悪天候のなか制球に苦しんだが、ラミレス監督は「今の時点でコントロールは気にしてない」と及第点の評価を与えた。
気温13度に加え、強風のなか半袖姿でマウンドに登ったパットン。最初に対峙した関根大気相手にボール球を連発すると、次打者・筒香嘉智に対しても17球中9球がボール球。荒れ球のためヒット性の当りはほとんどなかったが、最後まで制球が安定することはなかった。
それでも見守っていたラミレス監督は、「初めての打撃投手で143キロ出ていたし、よかったと思う。直球は打者の手元で浮き上がる感じで効果的なボール。スライダーもよかったし、試合でどういう投球をするか楽しみ」と及第点を与えた。
大荒れだった制球面については、「コントロールは今は気にしていない。それよりもスピードや球の回転、そういったものの方が心配。ボールがアメリカと日本で違うので、グリップがしっくりこないということだった。そこさえしっかり慣れれば(制球面は)解決できると思う」と持論を展開した。
昨季108年ぶりに世界一となったカブスで、16試合に登板し1勝1敗、防御率5.48の成績を残したパットン。マイナーでは主に抑えを任され、35試合の登板で1勝0敗11セーブ、防御率0.75を記録。奪三振率に長けた28歳の若き右腕で、DeNAは新たな守護神候補として見込んでいる。
侍ジャパンの投手陣はWBC公認球に悪戦苦闘しているが、逆もまた然り。日本球にアジャストし、ハマの守護神の座を射止められるか注目だ。