ニュース 2017.02.16. 12:15

メジャーでは3度目も…田中将大と『開幕戦』

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実は渡米後のほうが“大役”に慣れている田中将大

メジャーで3年連続は日本人初


 日本よりも遅れること約2週間、アメリカ・メジャーリーグでも各球団がキャンプインの時期を迎えた。

 現地時間15日には、ヤンキースのバッテリー組がキャンプイン。開幕投手の大役が内定している田中将大も、現地時間4月2日の開幕戦を目標にタンパでの調整をスタートさせている。


 田中が無事に開幕戦のマウンドに登れば、メジャー2年目の2015年から3年連続。これは野茂英雄を抜いて日本人最長の記録だ。

 ただし、一昨年は4回5失点(自責は4)で敗戦投手となっており、昨年は6回途中2失点の力投も勝ち負けつかずに終わった。開幕は過去2戦で勝ちなしと本来の力を発揮できずにいる。

 言わずもがな、どのチームも勝利を目指して最高の投手を投入してくるのが開幕戦。「エース」と呼ぶには物足りなさを指摘されることも多い田中だけに、この“開幕戦”で勝つということは大きなアピールポイントとなるにちがいない。真価が問われる“3度目の正直”となるわけだ。


実は日本では1度だけ...


 メジャー4年目にして3度目の大役を務めようという田中であるが、意外なことに日本時代は1回しか開幕投手を任されていないのだ。

 7年間で99勝を挙げるなど、1年目から一線級で活躍を続けてきた右腕だが、チームにはもうひとつの柱があった。現マリナーズの岩隈久志である。楽天の歴代開幕投手は以下の通り。


【楽天の歴代開幕投手】
2005年:岩隈久志
2006年:一場靖弘
2007年:岩隈久志
2008年:岩隈久志
2009年:岩隈久志
2010年:岩隈久志
2011年:岩隈久志
2012年:田中将大
2013年:則本昂大
2014年:則本昂大
2015年:則本昂大
2016年:則本昂大


 田中が入団した2007年から2011年まで、5年連続で開幕投手を務めた岩隈。球団創設の2005年にも開幕投手を務めており、その時はチームを歴史的勝利に導いている。

 岩隈が渡米した2012年、自身にとっては里田まいさんと結婚をして迎えたシーズン。ここで満を持して田中に開幕投手の大役が回ってくる。

 しかし、自身初の開幕戦は6回5失点で敗戦。腰痛で戦線離脱を強いられるなど、19勝を挙げた前年から一転して苦しいシーズンとなってしまった。

 そして翌2013年は、開幕前にWBCがあった影響で開幕戦を回避。ルーキーの則本が代役を務めたが、田中はこの年24勝0敗という伝説的な活躍を見せ、チームの優勝・日本一に貢献。栄冠を置き土産に、メジャー挑戦の夢を叶えたのだった。


 日本時代も含め、自身4度目の開幕マウンドに挑む田中。成績は0勝2敗、そろそろ初勝利が欲しいところだ。

 開幕戦で対戦するレイズは、昨季5戦4勝と好相性を誇った相手。このチャンスを生かさない手はない。名実ともに「エース」へ...。開幕戦に挑む日本のエースから目が離せない。
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