ブレーブスのフリーマン(左)、テヘラン(右)

◆ チームの中心は投打ともに若手が担う

 アトランタ・ブレーブスといえば、1991年から2005年まで地区14連覇を果たしたかつての強豪チームだ(ストライキのあった1994年を除く)。しかし2006年以降は地区優勝が僅か1度だけ(2013年)に終わっている。

 昨季は開幕から9勝28敗となった5月中旬にフレディ・ゴンザレス監督が解任されると、68勝93敗で26年ぶりの地区最下位に終わった。しかし、オールスター後は37勝35敗と大健闘。昨季途中から指揮を執ったブライアン・スニッカー監督の続投も決まり、上位を狙える戦力も整いつつある。

 再建中のチームの中心は投打ともに若手が担う。エースのフリオ・テヘランは昨季、勝ち星に恵まれず、7勝(10敗)しか挙げられなかったが、安定した投球を見せ、防御率はリーグ11位の3.21をマーク。2年ぶりのオールスターにも選出された。

 野手でチームを引っ張るのは、昨季自己最多の34本塁打を放った一塁手のフレディ・フリーマン(27)。3割、30本塁打、100打点も狙える長距離砲だ。

 そしてもう一人、2015年のドラフトでアリゾナ・ダイヤモンドバックスから全体1位指名を受けた遊撃手のダンズビー・スワンソンがチームの将来を担う存在として期待が大きい。リーダーシップにも定評があり、昨季は8月にメジャーに昇格すると、38試合の出場ながら、1年目から打率3割(.302)をマークした。

◆ オフにはベテランを獲得

 投打の中心となる中堅・若手の3選手を支えるのが実績豊富なベテランたちだ。投手では、メッツからバートロ・コロン、ブルージェイズからR.A.ディッキーの2人を獲得。コロンは昨季15勝、ディッキーも同10勝を挙げており、衰えを感じさせない活躍を見せている。マイアミ・マーリンズのイチローなど40代の選手はそれほど多くないが、ブレーブスはそのうち2人を抱えることになる。

 野手でもシンシナティ・レッズからブランドン・フィリップスを獲得。昨季途中に加入し、シーズン35本塁打を放ったマット・ケンプらとともに打線の中軸が期待される。

 ブレーブスは昨季まで本拠地にしていた「ターナー・フィールド」を僅か20年間で離れ、今季から「サントラスト・パーク」でプレーする。新球場で再び黄金時代に見せた輝きを取り戻すことはできるのだろうか。若手とベテランがうまく融合されれば今季の上位進出も決して夢ではないだろう。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】 1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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