大学で台頭
「開幕一軍でできるように精一杯やっていきたい」。
こう意気込むのは、ロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木千隼(桜美林大)だ。佐々木は昨年10月に行われたドラフト会議で外れ1位ながらも、5球団から指名を受けた右の本格派投手だが、意外にも投手を本格的に取り組み始めたのは高校3年生の春だという。
都立日野高校を卒業後、桜美林大に進学。桜美林大では大学1年からリーグ戦に登板し、3年生で既に“エース”という存在になっていた。4年春から秋のリーグ戦にかけて連盟タイ記録となる53回連続無失点、4年春のリーグ戦で4度、秋のリーグ戦とあわせて年間7完封を記録。この完封数は、2011年の東海大・菅野智之(現巨人)がマークした年間完封記録に並ぶものだ。
「プロになれるとも思わなかった」と大学入学前は全国的には無名な存在も、大学4年間で力をつけ、ドラフトでは創価大の田中正義(現ソフトバンク)とともに、目玉投手の1人にあげられるまでに成長した。
憧れはダルビッシュ有
ドラフトで5球団から指名を受けロッテに入団したルーキーは、日米通算139勝を挙げるダルビッシュ有(レンジャーズ)が憧れの存在だという。佐々木は「全てにおいて凄いですけど、見ていてワクワクする。僕もそういうピッチャーになりたいと思っています」と口にする。
佐々木もダルビッシュのようにプロの世界で活躍するため、新人合同自主トレから必死に汗を流す。
2月下旬からスタートした実戦では、ここまで紅白戦とオープン戦に登板。2月26日に行われた巨人とのオープン戦では1点を失ったが、1回を無安打に抑えるなど上々の滑り出しを見せた。今後は先発ローテーション入りするためにも、長いイニングで結果を残すことが求められる。
アンジャッシュも期待
ドラフト1位ということもあり、ファンからの期待もかなり大きい。佐々木は「期待に応えられるように1年間頑張っていきたいと思います」と話す。
ファンだけでなく日野高校の先輩でお笑い芸人のアンジャッシュの2人からも「頑張れよという言葉を頂いている。それはすごい嬉しいです」と喜んだ。
ファン、高校の先輩の期待を応えるために、まずは“開幕一軍”をクリアしたいところだ。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)