今大会は筒香が4番濃厚
『第4回 ワールドベースボールクラシック』(WBC)開幕まで1週間を切った。
4番打者に目を向けると、2月25日のソフトバンクとの練習試合、28日に行われたCPBL選抜との強化試合では筒香嘉智(DeNA)が侍ジャパンの4番に座った。小久保裕紀監督は筒香を4番で起用することを示唆しており、本大会でも4番で出場することが濃厚だ。
今大会は筒香が4番に座ることが予想されるが、過去3大会は誰が務めたのだろうか…
第1回大会は松中が全試合で4番
第1回大会は松中信彦が全8試合で、4番で出場した。
松中といえば、2004年、05年のプレーオフでブレーキに陥り、チームを日本シリーズ進出に導くことができなかった。短期決戦での勝負弱さが目立った松中だったが、第2ラウンドのアメリカ戦を除いた全ての試合で安打を記録。8試合中5試合で複数安打を放つなど、短期決戦での“勝負弱さ”を払拭した。
準決勝の韓国戦では、両チーム無得点で迎えた7回に先頭打者として二塁打で出塁し、福留孝介の2ランをお膳立てした。
【2006年】
松中信彦(8試合)
第2回は3人が4番を務める
大会2連覇を達成した第2回大会は、前年本塁打王の村田修一が最多の4試合で出場した。
村田は韓国との第1ラウンドGame4で初めて4番で出場すると、本塁打を含む2安打3打点と大暴れ。第2ラウンドのキューバ戦でも2打点を挙げるなど、4試合で打率.357、1本塁打、5打点の成績だった。
稲葉篤紀は村田に次いで3試合で、4番で出場した。第1ラウンド初戦の中国戦、4番で出場すると、同試合で安打を記録。第2ラウンドのキューバ戦、準決勝のアメリカ戦でも4番に座り安打を放った。4番での成績は打率.273だった。
正捕手として活躍した城島健司は2試合に出場。決勝の韓国戦では、無安打に終わったが4番で出場した。
【2009年】
村田修一(4試合)
稲葉篤紀(3試合)
城島健司(2試合)
第3回は阿部が初戦を除き6試合で4番
大会3連覇を逃した第3回大会は、第1ラウンド初戦を除いて阿部慎之助(巨人)が6試合で4番に座った。
オランダとの第2ラウンドGame4で3安打1打点の活躍を見せると、2度目のオランダ戦では2本塁打4打点で勝利に貢献した。4番での成績は、打率.273、2本塁打、6打点の成績だった。
【2013年】
阿部慎之助(6試合)
糸井 嘉男(1試合)
第1回大会は松中が全試合で4番を任されたが、第2回、第3回大会は複数の選手が4番を務めた。今大会は筒香を4番で起用することを小久保監督が明言しているが、初戦のキューバ戦から全試合で4番に座るのだろうか…。