第4回ワールド・ベースボール・クラシックに臨む侍ジャパンが28日、福岡ヤフオク！ドームで行われたCPBL選抜チャイニーズ・タイペイとの壮行試合に臨み、5－8で敗戦。25日に行われたソフトバンク戦に続き連敗となった侍ジャパンだが、この日も菊池涼介（広島）が気をはいた。

　初回にレフトフェンス直撃の二塁打を放ち筒香嘉智のタイムリーを呼び込むと、6点ビハインドの7回には無死二・三塁から右中間を破る三塁打を放って2打点。8回にもチャンスを広げる二塁打を記録し、持ち味の守備でもスタンドを沸かせた。

　2試合連続の猛打賞や好守で存在感を示している菊池。好調を維持している理由については「わからない」としつつも、「キャンプでしっかり準備してきたことが結果に表れている」との見解を示し、状態が上がりきらないチームメイトについても「みんなが上がってきてくれることを信じている」と熱い言葉を口にした。

　4安打（うち菊池が3安打）に終わったソフトバンク戦に比べると復調の兆しは感じられたが、まだまだ打線につながりはなく、菊池が孤軍奮闘している感も否めない。世界一奪還に向け、菊池の前後を打つ山田と坂本の復調にも期待がかかる。WBCまであと1週間、残り3試合となった実戦を通じてどれだけ状態を上げられるのか、注目だ。