ダルビッシュが勝ち頭
昨季10年ぶりに日本一に輝いた日本ハム。投手陣は有原航平、大谷翔平、増井浩俊、高梨裕稔の4人が2桁勝利を達成した。その中で、最も勝ち星を挙げたのが11勝を記録した有原だった。
2007年から最近10年の日本ハムの最多勝利投手をみると、ダルビッシュ有がレンジャーズへ移籍する前年の11年まで絶対的エースとして君臨していたため、2010年を除いた全てのシーズンでチーム最多勝。特に日本最終年となった11年は、自己最多の18勝を挙げる活躍だった。ちなみに、ダルビッシュがチーム最多勝を逃した2010年は14勝を挙げた武田勝が最も多く勝ち星を挙げた。
ダルビッシュがメジャーへ移籍した12年以降は、12年に吉川光夫が14勝をマーク。チームもリーグ優勝に輝き、吉川はリーグMVPに輝く活躍だった。これで吉川は、ダルビッシュが抜けた後のエースになるかと思われたが、翌年は7勝止まり。チームもリーグ最下位に終わり、最多勝利投手はウルフ、木佐貫洋の9勝だった。
絶対的エースがいなくなった中、チームの勝ち頭となったのは大谷だった。プロ2年目の14年に11勝を挙げると、翌15年はリーグ最多の15勝。この2年間で26勝9敗と貯金を15つくり、まさに負けないエースといえる。
昨季は故障の影響で有原がチーム最多勝だった。今季は大谷の巻き返しがあるのか…。有原が2年連続でチームの勝ち頭となるのか…。それとも、別の投手がチーム最多勝となるのか…。非常に注目だ。
日本ハムの最近10年の最多勝投手
07年 15勝 ダルビッシュ有
08年 16勝 ダルビッシュ有
09年 15勝 ダルビッシュ有
10年 14勝 武田 勝
11年 18勝 ダルビッシュ有
12年 14勝 吉川光夫
13年 9勝 ウルフ、木佐貫洋
14年 11勝 大谷翔平
15年 15勝 大谷翔平
16年 11勝 有原航平