ジョンソン,野村祐輔
広島のジョンソン(左)と野村祐輔(右)

 昨季の最多勝投手はセが野村祐輔(広島)の16勝、パが和田毅(ソフトバンク)の15勝だった。15勝以上挙げた投手をみると、野村、ジョンソン(広島)、和田の3人だけ。また、最近10年で15勝以上あげたケースは42度。1年に4人いるかいないかと、かなり難しいことがわかる。

 そんな中、最近10年でソフトバンク(10年、11年)、楽天(13年)、広島(16年)の3球団が、複数人の投手が15勝以上を記録した。

ソフトバンク(2010年)
和田 毅 17勝8敗 防3.14
杉内俊哉 16勝7敗 防3.55

ソフトバンク(2011年)
ホールトン 19勝6敗 防2.19
和田 毅 16勝5敗 防1.51

楽天(2013年)
田中将大 24勝0敗 防1.27
則本昂大 15勝8敗 防3.34

広島(2016年)
野村 祐輔 16勝3敗 防2.71
ジョンソン 15勝7敗 防2.15

 この3球団に共通しているのは、リーグ優勝を達成していることだ。勝ち星を重ね、かつ貯金が多い投手が2人以上いると、チームの白星が自然と増える。そうなると、チームも優勝争いに加わる可能性がかなり高くなる。

特に2013年の楽天は、エース・田中将大、当時ルーキーだった則本昂大の存在がかなり大きかった。田中は5月から9月まで毎月月間MVPを受賞するなど、シーズン24勝。1度も負けがつかず、1人だけで貯金24をつくった。新人ながら開幕投手を務めた則本も、先輩の田中に負けじと15の白星を挙げた。2人で39勝8敗と、リーグ優勝の立役者といっても間違いないだろう。

 10年と11年にリーグ連覇を達成したソフトバンクも、両方のシーズンで15勝以上を2人輩出した。10年は和田が17勝、杉内が16勝、翌11年はホールトンが19勝、和田が16勝だった。和田は2年連続で15勝以上挙げ、もう一人は杉内、ホールトンと違う投手が15勝以上記録しているところに層の厚さを感じる。

 昨季25年ぶりにリーグ優勝した広島は、前年最多勝のエース・前田健太が抜けたが、不本意なシーズンが続いていた野村が16勝、開幕投手を務めたジョンソンが15勝をマークした。広島も2人で31勝10敗と貯金を21作ったのは大きかった。

 先発の強力な柱を2枚持っている球団は複数あるが、15勝以上を2人輩出するのは、なかなか難しい。ただ、複数人輩出することができれば、優勝の可能性がかなり高まるといえそうだ。

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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