球界を代表する投手が開幕投手
『第4回ワールドベースボールクラシック』(WBC)で連日日本の野球ファンが盛り上がる中、プロ野球もシーズン開幕に向けてオープン戦が行われている。開幕も2週間後に控え、各球団の開幕投手の内定者が出ている。
ソフトバンクは、すでに和田毅の開幕投手が内定しているが、ここ10年で誰がシーズン最初のマウンドにあがったのだろうか。今から10年前の07年は斉藤和巳が開幕投手を務めた。斉藤は前年の06年には最多勝、最多奪三振、最優秀防御率、最優秀投手、投手四冠に輝くなど当時日本を代表するエース。07年は当然、“エース”に開幕戦のマウンドを託された。だが、斉藤は前年対戦防御率1.57だったオリックスを相手に6回1/3を投げて、4失点と精彩を欠いた。
08年から11年までは和田、杉内俊哉の同級生左腕コンビが、交互に務めた。08年と10年に開幕投手となった杉内は10年、ダルビッシュ有と投げ合った日本ハム戦で、6回を3失点に抑え白星を手にした。09年と11年に開幕のマウンドにあがった和田は、09年に完封勝利、11年は白星がつかなかったが9回を2失点に抑えた。
和田と杉内が移籍した12年からは、5年連続で摂津正が開幕投手。12年から3年連続で白星を手にしたが、15年は8回2失点と好投するも黒星。5度目の開幕投手となった16年は、楽天打線に捕まり、3回7安打6失点で敗戦投手となった。
今季は和田が開幕投手濃厚となっているが、開幕のマウンドでチームに勝利を導く投球を披露することができるだろうか。
ソフトバンクの最近10年の開幕投手
07年 斉藤和巳
― 6回1/3 8安打 4失点
08年 杉内俊哉
― 7回1/3 8安打 3失点
09年 和田 毅
○9回 3安打 0失点
10年 杉内俊哉
○6回 8安打 3失点
11年 和田 毅
― 9回 4安打 2失点
12年 摂津 正
○7回 4安打 1失点
13年 摂津 正
○6回 3安打 1失点
14年 摂津 正
○6回2/3 5安打 4失点
15年 摂津 正
●8回 6安打 2失点
16年 摂津 正
●3回 7安打 6失点