16年はOP戦、交流戦、シーズン、二軍、すべて最下位
オリックスは26日、阪神とのオープン戦に4-2で勝利し、オープン戦を9勝5敗2分けの3位で終えた。
この試合では、先発の西が7回を5安打2失点と好投。4年連続の2ケタ勝利を目指す右腕が試合を作ると、8回以降は沢田、黒木の新人コンビが好投するなど、序盤のリードをしっかりと守り抜いた。
攻撃陣では、2年連続全試合出場を目指す2番西野が3打点をマーク。序盤から効率よく得点を重ね、2連敗中だった阪神相手に一矢報いた。
オープン戦を通して目立ったのは、ロッテ(1.46)に次ぐ12球団2位の防御率(2.04)をマークした投手陣。エースの金子が0.60、西は2.40と2枚看板がしっかりと開幕へ照準を合わせ、新外国人のコークは0.96、5年目の松葉は2.00と、ウイークポイントである左腕先発にもメドが立った。
さらに、期待のドラフト1位右腕・山岡も、2試合の登板ながら防御率1.59をマーク。20日の広島戦では地元・マツダスタジアムで8回途中2失点と好投し、開幕ローテーション入りをアピールした。同じドラフト組の黒木と沢田も、中継ぎとしてともにオープン戦防御率0.00のままシーズンイン。勝ちパターンには、WBCで好投した平野も加わってくる。
攻撃陣では腰を痛めている吉田正のコンディションが気掛かりだが、昨シーズン潰瘍性大腸炎で出遅れた安達が、今年はオープン戦から元気。新たに背番号5を身に纏う西野とともに強固な二遊間を構築してくれる見込みで、4番候補の新外国人・ロメロが、3割越えのオープン戦打率を残した点も明るい材料だ。
小谷野、中島らの復調など、シーズンへの希望を挙げればキリがないが、昨年はオープン戦最下位がそのまま開幕10試合での躓き(3勝7敗)に繋がっただけに、オープン戦3位という結果自体がポジティブな要素。それでも開幕までにいま一度手綱を締め、今年はしっかりと開幕ダッシュを決めてほしいところだ。