4月4日(火)、メットライフドーム直結の獅子ビル2階に、8歳以下の子どもを対象とした屋内遊戯施設「ライオンズキッズパーク」がオープンする。
オープンを直前に控えた30日、事前体験会が実施され、保育所「Nicot(にこっと)新所沢」の園児27人が「ライオンズキッズパーク」に訪れた。
野球をテーマに掲げた同施設。12球団最大級の室内には、フィールドをイメージした遊び場や中村剛也選手と森友哉選手のストライクゾーンに向かって投げる「的当てピッチング」など様々な遊び道具が設置されており、子どもたちは室内に入るやいなや大はしゃぎ。一目散に遊び場に駆けていき、約1時間程度同施設を存分に楽しんだ。

「くるくるするやつ(前進を360度回転させ、でんぐり返しをしたり、転がったりして遊べる遊具)と滑り台が楽しかった」(5才女児)と満面の笑み。「パパと(野球を観に)きたことがある。またきたい」と話した。

「ライオンズキッズパーク」誕生のきっかけはある女性ファンの一声。「こどもが生まれたから、当分観戦にはこられないかもしれない」と寂しそうに話すのを女性スタッフが耳にした。
そこで、子どもをもつファンも「もっと気軽に来場してもらえる球場にしたい」との思いから同施設の企画がスタート。12球団最大の屋内遊戯施設「ライオンズキッズパーク」が誕生した。
施設内には、様々なこだわりが。フィールド型の遊び場にはダイヤモンドがデザイン。ライオンズのロゴやチームカラーをあしらったライオンズオリジナルのプレイハウスや、電車の遊び場には西武鉄道のプラレールを走らせるなど、細かいところまで手を抜かない。

また、乳幼児を連れたファンも安心して利用できるよう、赤ちゃん休憩室(おむつ替え台、授乳室、離乳食ルーム)を完備。くつろぎの場としてカフェエリアスペースには、ドリンクバーも用意されている。
さらに、子どもたちには遊びを楽しんでもらうだけではない。「最近、運動能力の低下が叫ばれていて、ボールをちゃんとなげられない子どもも多い」と話すのは同施設の担当者である埼玉西武ライオンズ・事業部アシスタントマネージャーの鈴木剛人さん。そういった社会問題もふまえ、「的当てピッチング」など動ける遊び場も用意したという。

昨季は夏に期間限定で実施。1カ月で約3000人もの来場があったという。鈴木さんは「小さいお子様連れでも、きやすい環境を作りました。離乳食も授乳も個室スペースを用意しています。安心してきてほしい」と子育て世代のファンに呼びかけた。

子どもも大人も笑顔になれる施設。「ライオンズキッズパーク」は本拠地開幕戦の4月4日(火)にオープンする。