“獅子の日”を勝利で飾ることはできなかった。
昨季王者・日本ハムに2勝1敗と勝ち越して地元へ戻った本拠地開幕戦。1回に中村の犠牲フライなどで2点を先制するも、先発の2年目多和田真三郎が5回途中6失点と乱調。3-7で逆転負けを喫した。
「本当に気持ちが入っていたのか」。指揮官は多和田については多く語らなかったが、ただ1点、苦言を呈した。
同点で迎えた5回、無死一塁の場面。2番・西野への投球についてだ。「1ストライク2ボールとなったところで、バントで1アウト取れればいいという投球にしか見えなかった。バント失敗させてやるくらいの投球をしないと。相手は足のある1、2番なんだから仕掛けてくる」と顔をしかめた。結局、西野、小谷野に連続安打を許し、ロメロには3ランホームランを浴びた。
多和田は「自分の思うように投げられなかった。空回りしてしまった」と猛省。土肥投手コーチも「何とか試合を作ってほしかったが、力みすぎてしまっていた」と振り返った。
本拠地での初陣には約2万9000人ものファンが詰めかけたが、そのファンに勝利を届けることはできなかった。