開幕から1勝6敗2分と元気がない中日。

　投手陣はチーム防御率リーグワーストの4.05。特に先発陣はチーム防御率5.19と精彩を欠く。友利結投手コーチは先発陣について「先発ピッチャーが揃わないね」と嘆いたが、「先発が揃っていない中でも、このところ若松、吉見が結果を出してきている。バルデスは負担の多い中、頑張ってくれている」と評価する。「後は開幕ピッチャーの大野が、自覚を持ってピリッとしてくれればいいんだけどね」とここまで2試合に登板して、0勝1敗、防御率9.00と不安定な大野雄大の奮起を促した。

　一方のリリーフ陣は、三ツ間卓也、祖父江大輔、岩瀬仁紀らが無失点に抑えるなど、チーム救援防御率は2.48と安定する。友利コーチは「リリーフ陣が踏ん張ってくれているおかげで、なんとかゲームは作れている」と話した。

「まだ開幕してから9試合だし、まだまだこれから」（友利コーチ）と前を向く。18時から神宮で行われる予定だったヤクルト戦は、試合前に雨天中止が発表された。先発陣が手薄、リリーフ陣の登板過多が続いていることを考えると、11日の中止は恵みの雨となったかもしれない。

（提供＝ニッポン放送ショウアップナイター）