横浜時代に1度、中日時代には4度、チームをリーグ優勝へ導いた名捕手であり、昨季まで監督も務めていた谷繁元信氏が、ニッポン放送のインタビューに応じ、“捕手”に関する様々な質問に答えてくれた。
かつては、谷繁氏をはじめ、古田敦也氏、城島健司氏、阿部慎之助など、各球団に“正捕手”と呼ばれる絶対的な存在がいた。
しかし近年は、打てる捕手が少ないことも影響しているのか、複数の捕手を併用する球団が多く、2016年に規定打席に到達した捕手は、WBCで正捕手を務めた巨人の小林誠司だけだった。
また昨年は、先発マスクで100試合以上に出場した捕手でさえ、小林(129試合)、DeNAの戸柱恭孝(110試合)、ヤクルトの中村悠平(105試合)、ロッテの田村龍弘(116試合)の4人しかいなかった。
捕手が育っていない現状について、谷繁氏は「何が原因なのか考え中です。色々な理由があると思います」としながらも、アマチュアで捕手を教えられる指導者が不足している声があることについては、「それは僕も感じています」と同意する。
また、「プロに入ってもそういうコーチが少ない」と続け、「ずっとつきっきりで情熱をもってやらないといけない」と一人前の捕手を育て上げる難しさを口にした。
その上で最近の捕手に対して言いたいことを求められると、「大げさに言っていいですか」と前置きし、次のように発破をかけた。
「命をかけているのか?自分の身を削ってまでやっているのか。それが伝わってこない。みんな、きれいにきれいにやろうとし過ぎている。表現で言うと難しいですけど、もっと泥臭く」
谷繁氏は、1試合を通してマスクをかぶろうとする気持ちの強い捕手は「少ない」と続け、苦言を呈したが、厳しい言葉を発するのも熱い思いがあればこそだろう。
注目している若手捕手について尋ねられると、「高卒でプロ入りした若月や清水。高校から入って出場している捕手に頑張ってもらいたい」とコメント。
花咲徳栄高から2013年のドラフトでオリックスに入団した若月健矢や、九州国際大付高から日本ハムに入団した3年目の清水優心など、自身と同じく高校卒業後にプロの世界へと足を踏み入れた選手たちの活躍に期待を寄せた。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)
捕手併用の時代!?
かつては、谷繁氏をはじめ、古田敦也氏、城島健司氏、阿部慎之助など、各球団に“正捕手”と呼ばれる絶対的な存在がいた。
しかし近年は、打てる捕手が少ないことも影響しているのか、複数の捕手を併用する球団が多く、2016年に規定打席に到達した捕手は、WBCで正捕手を務めた巨人の小林誠司だけだった。
また昨年は、先発マスクで100試合以上に出場した捕手でさえ、小林(129試合)、DeNAの戸柱恭孝(110試合)、ヤクルトの中村悠平(105試合)、ロッテの田村龍弘(116試合)の4人しかいなかった。
指導者不足!?
捕手が育っていない現状について、谷繁氏は「何が原因なのか考え中です。色々な理由があると思います」としながらも、アマチュアで捕手を教えられる指導者が不足している声があることについては、「それは僕も感じています」と同意する。
また、「プロに入ってもそういうコーチが少ない」と続け、「ずっとつきっきりで情熱をもってやらないといけない」と一人前の捕手を育て上げる難しさを口にした。
その上で最近の捕手に対して言いたいことを求められると、「大げさに言っていいですか」と前置きし、次のように発破をかけた。
「命をかけているのか?自分の身を削ってまでやっているのか。それが伝わってこない。みんな、きれいにきれいにやろうとし過ぎている。表現で言うと難しいですけど、もっと泥臭く」
期待の若手は…
谷繁氏は、1試合を通してマスクをかぶろうとする気持ちの強い捕手は「少ない」と続け、苦言を呈したが、厳しい言葉を発するのも熱い思いがあればこそだろう。
注目している若手捕手について尋ねられると、「高卒でプロ入りした若月や清水。高校から入って出場している捕手に頑張ってもらいたい」とコメント。
花咲徳栄高から2013年のドラフトでオリックスに入団した若月健矢や、九州国際大付高から日本ハムに入団した3年目の清水優心など、自身と同じく高校卒業後にプロの世界へと足を踏み入れた選手たちの活躍に期待を寄せた。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)