○ 巨人 1 - 0 ヤクルト ●
<2回戦 鹿児島>
巨人が九州シリーズを2連勝で終えた。先発・高木勇人が2回までで負傷降板となるアクシデントに見舞われながら、計6投手のリレーで虎の子の1点を守り抜いて逃げ切り勝ち。勝利投手は2番手で登板した篠原慎平。プロ入りから3年、支配下登録から2日で迎えたプロ初登板で初勝利を掴んだ。
巨人は初回、4番・阿部の犠飛で1点を先制。防御率リーグトップのヤクルト先発・ブキャナンから幸先よく先制点をもぎ取る。
ところが、2回にアクシデント。一死一・二塁のチャンスで打席に入った高木勇人が、犠打を試みた際に投球を右手に当てて負傷。3回表から2番手・篠原慎平が緊急登板となった。
思わぬ形でプロ初登板を迎えた3年目・26歳右腕だったが、一死一・三塁のピンチを招きながらも谷内亮太を併殺に打ち取り無失点。なんとか最初のイニングを切り抜けると、4回・5回と安打を浴びながらも無失点でしのぎ、3回4安打無失点の力投でリリーフ陣にバトンを託す。
6回はルーキーの池田駿が三者凡退で切り抜け、7回はマシソンがピンチを招きながらもリードを死守。8回は森福が一死一・三塁としたが、前倒しで投入したカミネロがこのピンチを併殺で切り抜け、最後までホームは踏ませない。
1-0のまま迎えた9回は、カミネロがイニングを跨いで続投。二死から死球で走者を出すも、最後は西田を三振に斬って完封リレーが完成。初回の1点を6投手のリレーで守り抜いた巨人が、九州シリーズを2連勝で締めくくった。
勝ちは2番手で3回を無失点に抑えた篠原に付き、嬉しいプロ初登板での初勝利。育成ドラフトからプロ入りして3年、支配下登録からはわずか2日でのプロ初勝利となった。