ニュース 2017.04.29. 10:00

若松勉氏がみたヤクルト・山田の不調の原因とは…

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ヤクルト・山田哲人
 昨季2年連続トリプルスリーを達成し、今春に行われたWBC日本代表に選出されるなど、球界を代表する選手に成長したヤクルトの山田哲人が苦しんでいる。

 レギュラーに定着した2014年以降の3年間、3・4月は昨季以外、打率3割を越えたシーズンはなく、春先を苦手にしている印象だ。苦手とはいっても、3・4月の成績が一番悪かった15年でも打率は2割5分(.269)を超えていた。

 今季はというと、ここまで打率.202、2本塁打、8打点。現在15打席連続ノーヒット中と打撃不振は深刻だ。

 ニッポン放送ショウアップナイターで解説を務める若松勉氏は「インハイ、アウトコースのスライダーで結構やられている。昨年インサイドで死球を食らっていますよね。あれが頭にあるのかなという感じで、体が開くのが早い」と打てていない原因を説明。

「速いボールに対し、弱い打球しか打てていない。ある程度、読みだとかインコースの速いボールに誤魔化されない、強い姿勢でバッターボックスに入らないと同じ繰り返しになりますよね。下半身で粘ってヒットを打ったりしていたので、その辺の粘りが欠けている」と話した。

 また、28日の巨人戦、7回一死一、二塁の打席で山田はライトポール際に放った打球は、一時は本塁打と判定されたが、リプレー検証の結果ファールに。結局この打席、四球を選び出塁したが、若松氏はファールとなった打球について「振り遅れですよ。しっかりと打った打球じゃないんですよ。振り遅れているから、打球が切れ気味にいったんですよ。真芯で捉えていたらホームランになっていますよね」と解説した。

 山田はこの日も4打数0安打、3試合連続で無安打と苦しい状況が続く。それでも若松氏は「これから打ち込んでゲームに慣れて、(調子を)取り戻す打者だと思う」と復調を期待する。状態をあげるためにも「相手バッテリーの(誘い球に)乗らない事。自分のバッティングをすること」を挙げた。

「春先というのは、ピッチャーが頑張れる時期なので、そう思えば春先はピッチャーが上だという感じで思って、これからは俺の季節だと考えで打席に入っていくと、どんどんあがっていくと思います」。

 ここまで順調な成長曲線を描いていた山田だが、レギュラー4年目にして初めての大スランプ。ここを乗り越えた先に、夢へと続く道が拓けるはずだ。

(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)

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