80年を越えるプロ野球史の中で歴代1位の3021試合に出場し、横浜(現DeNA)と中日で5度のリーグ優勝を経験した谷繁元信氏。昨季までは監督も務め、今年からは解説者としても活躍している同氏が、5月30日から始まる交流戦について話してくれた。
谷繁氏がプロ入りした1989年からの16年間は交流戦がなく、全て同一リーグでの対戦だった。そして2005年に交流戦がスタートする。谷繁氏は「配球というか相手が分からない中での試合だったので、苦労した」と当時を振り返る。
谷繁氏が当時所属していた中日は05年、交流戦前は2位阪神に5ゲーム差をつけて首位に立っていたが、交流戦で15勝21敗と負け越し2位に転落した。
しかし06年は、前年に躓いた交流戦で20勝15敗1分と勝ち越すことに成功。その要因について、谷繁氏は「パ・リーグの選手の傾向と特徴がある程度把握できたからだと思う」と語り、前年の経験値が生かされた結果であるとの見解を示した。
また、対戦したパ・リーグの打者で印象に残っている選手については、「西武時代の和田(一浩)とか、全盛期の松中(信彦)とかは良いバッターだった。どうやって抑えてやろうかというのを常に考えていた」とコメント。08年からはチームメイトとなった和田や、交流戦がはじまる前年の04年に三冠王に輝いた松中の名前を挙げてくれた。
ちなみに、和田が中日にFA移籍するまでの成績と、松中が規定打席に達していた09年までの対戦成績は以下のとおり。07年からは4試合制となったこともあり対戦回数は少なくなったが、谷繁氏の印象に残っているのも頷ける成績だ。
<和田vs中日の対戦成績>
05年:打率.429(21-9)
06年:打率.304(23-7)
07年:打率.111(9-1)
<松中vs中日の対戦成績>
05年:打率.353(17-6)
06年:打率.368(19-7)
07年:打率.111(9-1)
08年:打率.133(15-2)
09年:打率.143(7-1)
そんな谷繁氏が今年の交流戦で注目しているのが、日本ハムの大谷翔平だ。今季は故障の影響で4月9日に一軍登録を抹消されているが、「大谷が故障明けで投げられるんだったら、大谷とセ・リーグのバッターの対戦が注目」と話す。大谷は昨季、巨人戦、阪神戦、中日戦に登板して3戦全勝。自責点は「1」と、圧巻の投球を見せていた。
また、初めて務める交流戦での解説については、「対戦数の少ない打者を(バッテリーが)どう抑えていけばいいのか。そこを聞いて欲しい」と意気込む。
選手、監督として交流戦を戦ってきた谷繁氏が解説者としては、6月8日(木)の『ニッポン放送ショウアップナイター 西武-巨人戦』、6月16日(金)の『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-ロッテ戦』で解説を務める。谷繁氏が語る交流戦ならではの解説に注目だ。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)
最初は苦労した交流戦
谷繁氏がプロ入りした1989年からの16年間は交流戦がなく、全て同一リーグでの対戦だった。そして2005年に交流戦がスタートする。谷繁氏は「配球というか相手が分からない中での試合だったので、苦労した」と当時を振り返る。
谷繁氏が当時所属していた中日は05年、交流戦前は2位阪神に5ゲーム差をつけて首位に立っていたが、交流戦で15勝21敗と負け越し2位に転落した。
しかし06年は、前年に躓いた交流戦で20勝15敗1分と勝ち越すことに成功。その要因について、谷繁氏は「パ・リーグの選手の傾向と特徴がある程度把握できたからだと思う」と語り、前年の経験値が生かされた結果であるとの見解を示した。
印象に残っているパの強打者
また、対戦したパ・リーグの打者で印象に残っている選手については、「西武時代の和田(一浩)とか、全盛期の松中(信彦)とかは良いバッターだった。どうやって抑えてやろうかというのを常に考えていた」とコメント。08年からはチームメイトとなった和田や、交流戦がはじまる前年の04年に三冠王に輝いた松中の名前を挙げてくれた。
ちなみに、和田が中日にFA移籍するまでの成績と、松中が規定打席に達していた09年までの対戦成績は以下のとおり。07年からは4試合制となったこともあり対戦回数は少なくなったが、谷繁氏の印象に残っているのも頷ける成績だ。
<和田vs中日の対戦成績>
05年:打率.429(21-9)
06年:打率.304(23-7)
07年:打率.111(9-1)
<松中vs中日の対戦成績>
05年:打率.353(17-6)
06年:打率.368(19-7)
07年:打率.111(9-1)
08年:打率.133(15-2)
09年:打率.143(7-1)
今年の注目は……!?
そんな谷繁氏が今年の交流戦で注目しているのが、日本ハムの大谷翔平だ。今季は故障の影響で4月9日に一軍登録を抹消されているが、「大谷が故障明けで投げられるんだったら、大谷とセ・リーグのバッターの対戦が注目」と話す。大谷は昨季、巨人戦、阪神戦、中日戦に登板して3戦全勝。自責点は「1」と、圧巻の投球を見せていた。
また、初めて務める交流戦での解説については、「対戦数の少ない打者を(バッテリーが)どう抑えていけばいいのか。そこを聞いて欲しい」と意気込む。
選手、監督として交流戦を戦ってきた谷繁氏が解説者としては、6月8日(木)の『ニッポン放送ショウアップナイター 西武-巨人戦』、6月16日(金)の『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-ロッテ戦』で解説を務める。谷繁氏が語る交流戦ならではの解説に注目だ。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)