入団会見はフィアンセとともに...
開幕から2カ月が経過し、交流戦が開幕したプロ野球。各チームのチーム状態が徐々に分かってきたところで、早くも補強に乗り出すチームも現れている。
オリックスは1日、新たに獲得したクリス・マレーロの入団会見を行った。
昨季は3Aで打率.284、23本塁打をマークした右打ちの外野手。メジャーでの実績という点では乏しいが、打線の起爆剤として期待がかかる。
オリックスはスタートダッシュに成功し、4月終了時点ではリーグ2位につけていたこともあった。ところが、4月終盤に中軸を任されていた新助っ人のロメロが試合中の負傷で戦列を離れると、それをキッカケにチームの成績も急降下。5月は4連敗にはじまり6連敗、9連敗と度重なる“連敗地獄”に苦しみ、気がつけば借金5のリーグ4位に沈んでいる。
ロメロの復帰に、マレーロの加入...。新たな刺激を力に、巻き返しのキッカケを掴むことができるだろうか。
キューバのスピードスター
今シーズンの途中加入助っ人第1号といえば...?ロッテに加入したロエル・サントスである。
2年連続の3位から日本ハムとソフトバンクの“2強”崩しを目指した2017年だったが、開幕から低迷。流出したアルフレド・デスパイネの穴を埋めるべく獲得したマット・ダフィー、ジミー・パラデスの2人が極度の不振に陥ったこともあり、深刻な得点力不足に悩まされた。
そんななか、チームが緊急獲得してきたのが、開幕前に行われたWBCでキューバ代表として活躍した外野手のサントス。大砲ではなく俊足巧打タイプの選手の獲得にはファンからも戸惑いの声が挙がったが、新たな風を吹き込む存在として白羽の矢が立った。
5月26日に支配下登録されたサントスは、5月31日に一軍に昇格。6月1日の阪神戦では「2番・中堅」で来日初のスタメン出場を果たすと、第1打席でいきなりのドラッグバント&ヘッドスライディングを披露。一塁は間一髪アウトとなるも、走者をきっちり進める献身性の高さと持ち前のスピードを見せつける。
そして、8回の第5打席ではライトの前に落とす安打。三塁走者が生還し、来日初安打と初打点も記録した。
疾風のごとくグラウンドを駆け抜ける快足キューバ人は、チームに上昇気流をもたらす存在となるか。ロッテのどん底からの巻き返しに期待したい。
昨年を思い出してみると、7月に楽天に加入したカルロス・ペゲーロが短い期間でアピールに成功。翌年の契約を勝ち取ると、今や首位チームに欠かせない“恐怖の2番”として定着している。
マレーロやサントスも、途中加入からチームの救世主へ...。2人にかかる期待は大きい。