貴重な逆転2ラン
侍ジャパンで4番を打った筒香嘉智の後ろを任されるDeNAの5番打者・宮崎敏郎が、9日の西武戦で大仕事をやってのけた。
1点を追う9回無死一塁で回ってきた第4打席、ファウルで粘りに粘って西武の守護神・増田達至が投じた9球目を振り抜いた。打球はレフトスタンド中段に突き刺す第4号の逆転2ラン。
この本塁打にラミレス監督は「粘りに粘っていたからホームランというよりは、シングルヒットが出ると思った。まさかホームランが出るとは考えていなかった」と驚いた様子だった。
5番に定着
9日の西武戦で逆転2ランを放った宮崎は、5番打者に定着したと言ってもいいだろう。
プロ4年目の昨季、打率.291、11本塁打、36打点の成績を残し一軍に定着。夏場以降は、5番打者を務めた。さらなる飛躍が期待された今季だが、キャンプ、オープン戦で結果が残せず、ヤクルトとの開幕3連戦はベンチスタート。
4月4日の巨人戦で今季初めてスタメンで出場すると、その後は9日の中日戦から3試合連続マルチ安打をマークするなど、打率3割を超えるアベレージを残した。4月19日に故障で離脱したが、5月3日に再昇格。再昇格後は再び5番打者として、5月25日の中日戦で4安打3打点を挙げるなど活躍を見せる。
ラミレス監督も5番を打つ宮崎について「彼自身5番というポジションは自信があるところだと思う。そこが固定できると非常にいいことだと思います」と話す。続けて「三振も少ないですし、両方向に打つことができる。良いバッティングコントロールを持っている。5番に座ることによってチームの生産性が増している」と高く評価した。
指揮官から厚い信頼を寄せられている宮崎敏郎。得点圏打率.340を記録する勝負強い5番打者として、チームの勝利に貢献していきたいところだ。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)