交流戦後も活躍した選手
22日、『セ・パ交流戦2017』の最優秀選手(日本生命MVP)が発表され、打率.338、7本塁打、23打点の活躍を見せた柳田悠岐(ソフトバンク)が選ばれた。柳田は2015年以来2度目の交流戦MVPとなった。
交流戦後も活躍が期待される柳田。これまで交流戦MVPに輝いた選手は、リーグ戦に戻ってからも引き続き力を発揮できたのだろうか…。15年にもMVPを受賞した柳田は7月の月間打率.262と落ち込んだが、8月は月間打率.364、9月も月間打率.395と交流戦後は打率.351、21本塁打、59打点と高い数字を残した。この年、首位打者(打率.363)、最高出塁率(.469)のタイトルを獲得し、リーグMVPを獲得する活躍だった。
投手では2012年交流戦MVPの内海哲也(巨人)が、交流戦後も活躍した。交流戦で12球団最多の4勝を挙げた内海は、リーグ戦再開後は6月22日のヤクルト戦、7月4日のDeNA戦で敗戦投手となったが、7月16日の阪神戦から8連勝でシーズンを終えた。リーグ戦再開後は16試合に登板して、9勝2敗、防御率2.18という成績だった。
交流戦後に調子を落とした選手は…
一方で、交流戦後に調子を落とした選手もいる。16年の城所龍磨(ソフトバンク)がその一人だ。長年代走・守備固めで活躍した城所はこの年、交流戦で12球団トップの打率.415を記録し、本塁打も12球団5位となる5本のアーチを描いた。交流戦で大暴れした城所だが、リーグ戦再開後は調子が下降。8月下旬には二軍落ちを経験するなど、再びベンチを温める日々が増えた。
投手では06年の小林雅英(ロッテ)が、交流戦後に苦しんだ。7月27日のソフトバンク戦から4試合連続で失点するなど、交流戦後の成績は21試合に登板して、2勝2敗10S、防御率5.48だった。
交流戦MVPに輝いた柳田は、2年前の15年と同じようにリーグ戦後も活躍することができるか注目だ。
交流戦MVPの成績
2005年
小林宏之(ロッテ)
交 流 戦:6試 5勝0敗 防2.74
交流戦後:11試 3勝4敗 防3.76
シーズン:23試 12勝6敗 防3.30
2006年
小林雅英(ロッテ)
交 流 戦:19試 3勝0敗13S 防0.47
交流戦後:21試 2勝2敗10S 防5.48
シーズン:53試 6勝2敗34S 防2.68
2007年
グリン(日本ハム)
交 流 戦:6試 5勝0敗 防1.01
交流戦後:12試 3勝5敗 防1.99
シーズン:24試 9勝8敗 防2.21
2008年
川崎宗則(ソフトバンク)
交 流 戦:24試 率.366 本0 点4
交流戦後:27試 率.342 本1 点17
シーズン:99試 率.321 本1 点34
2009年
杉内俊哉(ソフトバンク)
交 流 戦:6試 3勝0敗 防1.23
交流戦後:14試 8勝4敗 防2.67
シーズン:26試 15勝5敗 防2.36
2010年
T-岡田(オリックス)
交 流 戦:17試 率.317 本 6 点24
交流戦後:74試 率.269 本19 点56
シーズン:129試 率.284 本33 点96
2011年
内川聖一(ソフトバンク)
交 流 戦:24試 率.326 本4 点20
交流戦後:65試 率.320 本6 点37
シーズン:114試 率.338 本12 点74
2012年
内海哲也(巨人)
交 流 戦:5試 4勝0敗 防1.29
交流戦後:16試 9勝2敗 防2.18
シーズン:28試 15勝6敗 防1.98
2013年
長谷川勇也(ソフトバンク)
交 流 戦:24試 率.418 本3 点18
交流戦後:83試 率.340 本13 点52
シーズン:144試 率.341 本19 点83
2014年
亀井善行(巨人)
交 流 戦:16試 率.356 本3 点10
交流戦後:53試 率.276 本5 点16
シーズン:69試 率.296 本8 点26
2015年
柳田悠岐(ソフトバンク)
交 流 戦:18試 率.429 本5 点10
交流戦後:75試 率.351 本21 点59
シーズン:138試 率.363 本34 点99
2016年
城所龍磨(ソフトバンク)
交 流 戦:15試 率.415 本5 点12
交流戦後:43試 率.107 本0 点 1
シーズン:84試 率.264 本6 点19
2017年
柳田悠岐(ソフトバンク)
交 流 戦:18試 率.338 本7 点23
交流戦後:?
シーズン:?
※()は当時の所属球団