福田、森野が活躍
中日・森繁和監督の采配が光った。
ビシエド、平田良介といった打線の軸となる選手が不在の中、23日に行われた巨人戦、森監督は、一塁に森野将彦、三塁に福田永将、右翼に藤井淳志を先発で起用した。藤井は無安打に終わったが、『5番・一塁』で先発出場したベテランの森野将彦は、東海大相模高の後輩・巨人のエース菅野智之から2本のヒットをマーク。『7番・三塁』で出場した福田は、4回一死二塁からセンター前へタイムリーヒットを放つ活躍ぶり。
森監督は試合後、「平田、ビシエドは絶不調でいないと思っていますから。他のものがカバーしてくれたらいい。何試合続くか分からないですけど、持っている駒を全部使ってでもいきます」と話した。
岩瀬が締める
投手起用では、勝利するために最善の方法を取った。1点リードの9回二死一、二塁の場面、守護神の田島慎二から岩瀬仁紀にスイッチした。
ここまでリーグ2位の18セーブを記録する田島は、先頭の坂本勇人を遊ゴロに仕留めたが、続くマギーを四球、陽岱鋼にヒットを打たれ、一、二塁のピンチを招く。続く村田修一を二飛に仕留め、二死に漕ぎつけた。ここで巨人ベンチは、代打に左の亀井善行を送る。
すると中日ベンチも「亀井が一人残っていることが始めからわかっていた。もしっていうことがあれば最後に岩瀬もありますよということは、投手コーチと話はしていました」(森監督)と岩瀬仁紀にスイッチ。
ピンチの場面で登場したかつての守護神は、亀井を外角のシュートで二ゴロに打ち取り試合を締めた。
これまでの起用法にとらわれることなく、勝つために打った一手がハマり勝利した中日は、巨人と入れ替わり4位に浮上。3位のDeNAとのゲーム差も2に迫った。
(提供=ニッポン放送ショウアップナイター)