7月14、15日、プロ野球恒例のオールスターゲームが開催される(テレビ朝日、AbemaTVで放送)。オールスターをただの“お祭り”と思うなかれ。各チームの主戦級が居並ぶ面々から結果を出せば、得がたい自信と手応えとなるのは間違いないだろう。過去にも、横浜の主砲がオールスターで大活躍し、その年のシーズンで大記録を打ち立てたことがある。それが1999年のロバート・ローズと、2008年の内川聖一だ。
1998年に38年振りの優勝と日本一に輝いた横浜ベイスターズといえば、真っ先に思い浮かぶのがマシンガン打線だろう。その中心にいたのがローズだった。98年も3割2分5厘、19本、96打点で優勝に貢献しているが、本当に大爆発したのは翌99年。この年ローズは春から打ちまくると、プロ野球史上初めてオールスター前に100打点に到達する。そして7月25日に行われたオールスター第2戦。ローズは2度の満塁のチャンスでタイムリーを放ったほかソロホームランも打ち、オールスタータイ記録である1試合6打点を挙げる大活躍。見事MVPを獲得した。
そのまま後半シーズンも好調を維持したローズは、当時のセ・リーグ記録である192安打を放ち、首位打者と打点王を獲得。打率は当時右打者の歴代最高打率となる3割6分9厘を記録し、打点はプロ野球歴代2位となる153打点。ホームランも前年の倍となる37本で、驚異的な成績を収めている。
2008には、地元横浜スタジアムで行われたオールスターゲームに内川が初出場した。前年まで一度も規定打席到達での3割を打ったことがなかった内川だが、この年は好調を維持。オールスターでも2試合を通して5打席連続安打を記録し、2試合を通じて最も印象的な活躍をした選手に贈られる「マツダ・ビアンテ賞」を獲得した。
結局、内川は1年を通して打ち続け、1999年のローズを抜く打率3割7分8厘で初の首位打者を獲得した。これは右打者最高であるだけでなく、川上哲治を抜き日本人選手のセ・リーグ記録でもある。そして内川はこの年から7年連続3割を達成している。
今の横浜の主砲と言えば、日本の4番でもある筒香嘉智をおいて他にない。もちろん筒香は3年連続となるオールスター出場を決めている。前年に比べれば今年はやや物足りない成績だが、ラミレス監督は「最終的に筒香は3割、30本、100打点を打つと確信している」と信頼を崩さない。筒香の後半戦の打棒が爆発するか。オールスターでの打撃に注目したい。
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▶7月15日のオールスター第2戦はこちらからhttp://bit.ly/2tLDXSh
放送予定
AbemaTVでは、オールスターゲーム2試合を試合前のホームラン競争から完全生中継する。▶7月14日のオールスター第1戦はこちらからhttp://bit.ly/2sOM9Qv
▶7月15日のオールスター第2戦はこちらからhttp://bit.ly/2tLDXSh