プロ野球も開幕から約3カ月半が経過。オールスターゲームも終え、いよいよあすから2017シーズンも後半戦に突入する。
セ・リーグでは連覇を狙う広島が、2位阪神に8ゲーム差をつけ、2年連続で首位ターンを決めた。
昨季は後半戦でさらに勢いを加速し、25年ぶりのリーグ優勝を決めた赤ヘル軍団。今年もこのまま優勝へとまっしぐらなのか。
しかし、他の5球団としても指をくわえて見ているわけにはいかない。独走を阻止するためにも、各チームの「対広島」が重要になってくる。
そこで今回は、広島を追うセ・リーグ5球団の中で「広島に強い選手」をピックアップ。ストップ・ザ・カープのキーマンとなりそうな選手を探してみた。
2位 阪神
今季成績:43勝36敗
広島とのゲーム差:8
広島戦の対戦成績:6勝5敗
広島との残り試合:14試合
ホーム:7試合
ビジター:7試合
【広島戦のキーマン】
鳥谷敬
今季成績:79試 率.298 本2 点27
対 広 島:11試 率.395 本0 点10
☆残り試合数も14試合と最も多く、ストップ・ザ・カープのチームトップの最右翼と言える阪神。その中でも打率.298を誇る鳥谷は、広島戦の打率が.395、マツダスタジアムでの打率は驚異の.421をマーク。また、7勝を挙げている岡田明丈に対しても打率.500と好相性を誇る。
3位 DeNA
今季成績:41勝39敗2分
広島とのゲーム差:10.5
広島戦の対戦今季:7勝7敗
広島との残り試合:11試合
ホーム:8試合
ビジター:3試合
【広島戦のキーマン】
倉本寿彦
今季成績:82試 率.253 本1 点21
対 広 島:14試 率.306 本0 点4
☆唯一広島と五分にわたり合っているDeNAからは、5月4日の巨人戦以降「9番」打者としてスタメン出場を続ける倉本を挙げたい。打率は4月.202、5月.264、6月.273、7月(12日時点).324と右肩上がり。“影のリードオフマン”としてDeNA打線を引っ張っている。対広島の打率は.306。マツダでは.214と苦しんだが、後半戦のビジターは3試合しかない。好結果を残す本拠地・横浜で広島叩きの“先陣”を切れるか。
4位 巨人
今季成績:38勝44敗
広島とのゲーム差:14.5
広島との対戦成績:3勝11敗
広島との残り試合:11試合
→ ホーム:6試合
→ ビジター:5試合
【対広島のキーマン】
田口麗斗
今季成績:14試 8勝2敗 防2.09
対 広 島:3試 1勝1敗 防1.80
☆今季7勝を挙げ、防御率リーグトップの2.09をマークする広島出身の左腕。6月17日のロッテ戦で完封勝利を収めてかはら自身4連勝と波に乗っている。広島戦は3試合に登板して1勝1敗だが、防御率は1.80とリーグ屈指の強力打線相手に安定した投球を披露している。チームは広島に3勝11敗と大きく負け越し、独走をアシストしているだけに、田口を中心とした投手陣の奮起に期待がかかる。
5位 中日
今季成績:37勝44敗3分
広島とのゲーム差:15
広島戦の対戦成績:3勝8敗1分
広島との残り試合:13試合
ホーム:7試合
ビジター:6試合
【対広島のキーマン】
藤井淳志
今季成績:75試 率.264 本2 点22
対 広 島:11試 率.407 本0 点2
☆中日からは36歳のベテラン藤井。今季はここまで打率.264だが、広島戦での打率は驚異の.407。昨季こそ広島戦は打率.179に終わったが、15年は.395、14年は.339、13年は.302と広島はお得意様。後半戦でもその“広島キラー”っぷりに期待したい。
6位 ヤクルト
今季成績:28勝52敗2分
広島とのゲーム差:23.5
広島戦の対戦成績:4勝9敗1分
広島との残り試合:11試合
ホーム:3試合
ビジター:8試合
【広島戦のキーマン】
荒木貴裕
今季成績:54試 率.250 本4 点13
対 広 島:11試 率.278 本1 点2
☆広島戦で打率.311を誇っていた雄平が離脱と苦しい状況の中、キーマンとして期待されるのが、荒木だ。今季の広島戦は打率.278、16年は.273、15年は.333、14年は.391と広島戦を得意とすしている。チームは7月に入り、10連敗と苦しんでいるが、荒木はの月間打率は.273と悪くない。