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女子プロ野球の“オリ姫”加藤優、師匠・駿太の言葉を胸に

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 昨年5月15日、オリックスが女子プロ野球とコラボマッチを開催。それがきっかけとなり、女子プロ野球・埼玉アストライアの加藤優は、自他ともに認めるオリックスファン…オリ姫となった。

 コラボマッチの始球式後に開かれた会見で、目標とする選手を問われた加藤が「駿太」の名前を挙げたことから、関係者を介して両選手に交流が生まれ、今年1月には合同自主トレも開催した。

 その合同自主トレでは、加藤の希望もあり守備面を中心に汗を流したそうだ。

「駿太さんからはキャッチボールの大切さを学びました。それが今年は凄く生きてます」

 今年の加藤は23試合に出場して、打率.133(60-8)、打点4と、打撃ランキング最下位の成績。ルーキーイヤーだった昨年より苦しんでいる。しかし、6月16日の京都フローラ戦ではレーザービームで初の補殺を記録した。6月25日に京セラDで行われた一戦では、難しいレフトフライを2つ処理するなど、苦手としていた守備面に成長のあとが見られる。駿太から受けた数々のアドバイスに手応えを感じているという。

 駿太は自主トレを振り返り、「あまり時間はなかったんですが、一緒に自主トレをして驚いたのは、優ちゃんの野球に対して真面目なところ。あれは凄い。スイングも早いし、僕も教えながら刺激を受けました」と加藤の印象を語った。

「来年は私たちがコラボマッチに出たい。埼玉アストライアは神戸でも試合をしているので、京セラドームで試合をしてみたい」

 オリックスへの思いが強くなったこともあって、昨年のコラボマッチ開催以降、そんな話をしていた加藤の思いが通じたのか、今年のコラボマッチは兵庫ディオーネと京セラドームで対戦。加藤は7番レフトで出場し、チームの勝利(2-0)に貢献した。

 駿太からは試合前に「京セラは好きか嫌いかにわかれる球場だけど、優ちゃんなら大丈夫。自分に自信を持って頑張って」とエールを送られたそうで、同級生として親交がある若月健矢からも「お互いバッティングを頑張ろう」という話をしたとのこと。加藤に関しては、オリックスのエース金子千尋も注目していたようで「仙台への移動がなかったら試合を見たかった。関東の女子プロ野球の選手がオリックスを応援してくれるのは嬉しいし、僕も応援しています」と話すなど、加藤が“オリ姫”を公言したことで、女子プロ野球に興味を持ったオリックスの選手も多い。

 加藤はドームの天井を見つめながら開口一番、笑顔で「やっぱ京セラは最高に気持ち良かったです」と話し、「一塁側のベンチに座りたかったなぁ。でもアストライアもオリックスさんも勝って良かったです」と続け、安堵の表情を浮かべた。

 この日の加藤は、2大会連続で女子ワールドカップのMVPを獲得している里綾実に、2打数無安打と苦戦を強いられたが、3打席目に決めた送りバントが追加点につながり、前日の勝ち越し死球に続いてチームの勝利に貢献した。

「今の私にとって最大のモチベーションはオリックスさんが勝つこと。オリックスさんが勝った直後のグラウンドで試合をすることにテンションが上がったし、今日も夏の陣の駿太さんのリストバンドを着けて試合をしたんですけど(笑)オリ姫で良かったなと思います。次は7月17日(日)に神宮球場で、私たちアストライア主催の大きな試合(京都フローラ戦)があります。きょう京セラドームで感じた気持ち良さを胸に、神宮の試合に臨みたい。オリックスさんがCSを目指すようにアストライアも順位を上げられるよう頑張ります」

 最後に力強くこう述べると「疲れた~」と言いながら加藤は京セラのグラウンドを後にした。コラボマッチの女子プロ野球の部は初の1万人超え。最後まで観戦したオリックスファンのSNSには好意的なコメントが多く見られた。

 なお、加藤が所属する埼玉アストライアは16日に京都フローラと川口市営球場で対戦(18:00~)し、続く17日には神宮球場で同カードを戦う(19:00~)。神宮での一戦には、ヤクルト川端慎吾の妹である川端友紀が埼玉アストライアでプレーしていることあり、ヤクルトのマスコット、つば九郎も“参戦”するとのこと。オールスターブレイクによりプロ野球も行われないこの日、女子プロ野球を観戦するため神宮に足を運んでみてはいかがだろうか。


取材・文=どら増田

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