ロッテ・中森俊介(撮影=岩下雄太)

 ロッテの中森俊介はプロ5年目の昨季、150キロを超えるストレートとフォークを軸に前半戦25試合・29回1/3を投げ、2勝2敗10ホールド5セーブ、防御率1.23と抜群の安定感を誇り、自身初のオールスター出場を果たしたが、オールスター明けは腰痛により一軍登板がなかった。現在は万全な状態で一軍の舞台に戻るため、ファームで過ごしている。

 中森は18日の楽天二軍戦で、今季二軍公式戦初登板を果たした。1-1の8回に登板すると、先頭の武藤敦貴をオールストレートで1ボール2ストライクから4球目の146キロストレートでバットをへし折る一ゴロ。続く吉野創士も146キロのストレートで一邪飛。青野拓海にストレートをレフト前に弾き返されたが、24年最多安打のタイトルを獲得するなど一軍実績のある辰己涼介を1ボールから2球目の147キロストレートで二ゴロに打ち取った。

 18日の楽天二軍戦は1イニング14球投げたが、そのうち13球がストレートだった。ストレート主体の投球だった理由について「一軍で戦う上での準備というところなので、僕の場合はまっすぐが上がってこないと勝負にならない。バッターが待っていても、そこでファウルなり、空振りなり、カウントを整えていけるようなまっすぐに戻していかないといけない」と説明した。

 武藤のバットを折ったりしているが、ストレートの出力についても「前回よりも上がってきていますし、状態もどんどん上がってきている。次の登板でも上がると思いますし、順調にはきていると思います」と明かす。

 ただ、現在のストレートのスピードに関して「まだ全然ですね」と納得はいっていない。昨季はストレートのアベレージを150キロ前半に持っていきたいと話していた中で、150キロを超えるストレートをシーズン中、投げていた。昨季と同じように150キロを前後のストレートを求めているのだろうかーー。

 「150は最低限というところで、そこがあってコースを突く、空振りをとる変化球があるというところで、やっと勝負ができる。自分の場合は去年は良いところを任されていますし、緊迫した場面で投げるとなったらストレートの強さも必要。変化球も全て、まずは去年くらいに戻さないといけない。そこからですね」。

 変化球で言えば、昨季はフォークで空振りを奪えるようになり、奪三振も増え、奪三振率は24年の4.88から25年はプロ入り後最高の11.05を記録。フォークに関しては「(昨季は)まっすぐが強くなった分、フォークも良くなったところもあるので、まっすぐがもっと上がってくれば、変化球も全体的に上がってくるのかなと思います」と分析。

 結果が求められる一軍のマウンド。その舞台に戻るため、現時点で、自身の中でプランなどは描けているのだろうかーー。

 「去年腰をやっているので、腰の状態を見ながら。そこの再発さえなければ、戦っていけると思いますし、そのほかの肩、肘だったり、いろんな部分をケアしながら。いろんな方々のサポートもあって成り立つと思います。そこ(一軍の舞台)で勝負するために、いろんな方々の力を借りながら、まずは一つ一つ課題に向き合っていきたいと思います」。

 昨年、チームは悔しい結果に終わった中で、中森の前半戦の働きはマリーンズファンにとって希望の光だった。中森を一軍のマウンドで立つ姿を楽しみにしているファンも多い。一軍で戦うための準備を続けていく。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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