ロッテ・茶谷健太(撮影=岩下雄太)

 「個人的に手術させてもらっただけで何もしていない。なんとか来年に繋げていけるようにやっていきたいです」

 ロッテ・茶谷健太は今年1年をこのように振り返った。

 茶谷は23年と24年、2年連続でシーズン通して一軍でプレーし、24年はシーズン自己最多の88試合に出場したが、昨季は43試合に出場して、打率.222、2打点だった。

 26年シーズンに向けて、「1日1日が勝負なので出た時にどう結果を残していくかということだけを考えてやっていきたい」と意気込み、「ここ数年、やることは変わっていない。守備から出た1打席とかチャンスが限られていることは間違いない。その1打席で試合を動かせるように頑張ってやっていきたい」と覚悟を示した。

 今季は開幕を二軍で迎え、開幕戦となった3月14日の日本ハムとの二軍戦で1安打、3月17日の楽天との二軍戦で今季初の複数安打、3月29日のオイシックス戦で猛打賞と、ベンチスタートが多かった中、スタメン出場した試合は3・4月、4試合全てで安打を放った。一軍昇格に向け、打率.538とアピールしていた中で、4月3日のオイシックス戦を最後に二軍戦の出場がなく、5月29日に兵庫県内の病院で『内視鏡下分離部除圧術』を行った。

 7月30日のロッテ浦和での練習日では全体練習に参加し、打撃練習、ノックはファーストで受け、7月31日のヤクルト二軍戦で実戦復帰。8月7日の巨人二軍戦からは守備にもつき、9日の巨人二軍戦では復帰後初安打を放ち、11日の日本ハム二軍戦では2安打した。

 8月18日の二軍練習後の取材で、「やっぱりまだまだ見えていない部分というか、間に合っていない部分とか、遅れているのが結構あるので」とポツリ。「なんとかそれを取り戻せるようにやっていきたいと思います」と前を向いた。

 茶谷といえば、初球から積極的に打ちにいくのが持ち味だが、8月11日の日本ハム二軍戦、川勝空人が2ボール2ストライクから投じた7球目のカットボールを三塁打するなど、同日は第1打席が6球、第2打席が7球、第3打席が6球、第4打席が4球と、球数を投げさせる日もあった。打席で多く投手の球を見たいとかなどあったのだろうかーー。

 「そうですね、実戦から遠ざかっているので、積極的に打ちにいった中で、追い込まれてからはしっかり粘れるようにと思ってやっています」

 腰を手術してからの動きについては「まだ感覚というか、スピード感、間に合っていない感じがするので、そこを追いつけるようにやっていきたいですね」と課題を口にした。

 8月20日に今季初昇格を果たす。今季初出場となった8月21日の日本ハム戦、2-3の8回一死走者なしの第2打席、金村尚真が1ストライクから投じた2球目の143キロスプリットをセンター前に弾き返し今季初安打。西川史礁のセンター前安打で、二塁からヘッドスライディングで生還した。

 『9番・ショート』でスタメン出場した8月27日のソフトバンク戦では第2打席に内野安打、第3打席に送りバントを決めたが、今季放った安打は2本のみ。9月11日に一軍登録を抹消され、その後一軍に昇格することなく、シーズンを終えた。今季は7試合の出場にとどまり、打率.182、0本塁打、0打点だった。

 レギュラーシーズン終了後にZOZOマリンスタジアムで行われた秋季練習では、「テーマをいったらきりはないんですけど、とにかく強く振れるようになってきているので、そこをしっかりやっていきたいです」とバットを振った。特打後には、栗原健太打撃コーチと長い時間、バッティングについて長い時間話し込む場面もあった。

 現在もブレずにライナーの打球を打ちながら、「もっと強く低い強い打球」を意識。打撃フォームも「構え方も少し変えました。試行錯誤しながらやっています」と、少しコンパクトに打っていた。

 取り組んできたことを「継続するしかないので、はい」と茶谷。8月取材したときに腰の状態について「まだ感覚というか、スピード感、間に合っていない感じがする」と話していたが、現在は「その時よりはマシになってきている。さらにどんどん上げていきたいと思います」と力を込める。

 「打てないと出られないというのはあると思うので、打つしかないので、なんとか1本打てるように頑張っていきたいと思います」。来季に向け戦いが始まっている。

取材・文=岩下雄太

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岩下雄太

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