ファームの7月度月間MVPが発表
日本野球機構は10日、「スカパー!ファーム月間MVP賞」の7月度受賞者を発表した。
イースタンリーグからは、5試合に登板してリーグトップの3勝を記録した田川賢吾(ヤクルト)が選ばれ、一方のウエスタンリーグからは高橋大樹(広島)が選出された。
2012年のドライチでもある23歳の高橋は、15試合に出場してリーグトップの打率.479(48-23)、10打点の成績。これでウエスタンリーグの月間MVPは、5月のバティスタ、6月のメヒアに続き、3カ月連続で広島の選手が受賞したことになる。
1軍だけじゃない!?
2年連続のリーグ制覇に向けて邁進する広島。その原動力となっているのが、リーグ屈指の強力打線だ。チーム打率.276、本塁打114本、得点556(104試合)はダントツのトップ。そして、その1軍に選手を送り出す2軍もウエスタンリーグの中で抜きに出た成績を残している。
▼セ・リーグ打撃成績上位2チーム
広島:打率.276 本塁打114 得点556(104試合)
DeNA:打率.254 本塁打90 得点432(101試合)
▼ウエスタン打撃成績上位2チーム
広 島:打率.289 本塁打70 得点422(87試合)
ソフトバンク:打率.257 本塁打46 得点344(87試合)
※本塁打2位は阪神の54本
広島が上位独占
ちなみにウエスタンの打率上位3人(規定打席到達者)は、すべて広島の選手。7月20日に育成枠から支配下登録されたメヒアが打率と打点でリーグトップの成績を残している。本塁打は、すでに一軍でも活躍しているバティスタの14本が依然としてトップだが、あと1本でリーグ三部門のトップに立つ。ウエスタンリーグではあるが、三冠王も見えてきそうだ。
▼ウエスタン打率上位3選手
1.メヒア (広)打率.327(13本 60打点)
2.坂倉将吾(広)打率.320( 1本 27打点)
3.庄司隼人(広)打率.295( 3本 26打点)
打率2位の坂倉は19歳の高卒ルーキー。日大三高からドラフト4位で指名された捕手だが、持ち味の打棒を見せつけており、今から将来が楽しみな存在だ。3位には今年26歳の庄司。まずは一軍に上がり、同期の堂林翔太と共にレギュラー陣を脅かしたいところ。その他にも、土生翔平が打率.318(192-61)という成績を残すなど、野手陣の活躍が光る。
這い上がる選手は!?
強力な打撃陣を擁する広島の2軍。その成績を見ると、一軍打線の好調さも納得できる。しかし一軍が強力なだけに、なかなかチャンスをもらえないというのも事実。わずかなチャンスを結果に変え、主力選手たちを脅かすような選手が現れるか!? リーグ連覇に向けて邁進する1軍と共に2軍からも目が離せない。