田中将大,
ブルージェイズ戦で快投を見せたヤンキースの田中将大

○ ヤンキース 4 - 0 ブルージェイズ ●
<現地時間9月29日 ヤンキー・スタジアム>

 ヤンキースの田中将大が29日(日本時間30日)、本拠地でのブルージェイズ戦に先発。7回103球を投げ3安打無失点、メジャー自己最多となる毎回の15三振を奪う快投で、今季13勝目(12敗)を挙げた。

 この日は田中は、スプリットを筆頭に変化球のキレが抜群。立ち上がりから3者連続三振を奪う快調な滑り出しを見せ、4回までをパーフェクトに投球を続けた。

 2-0の5回、二死から内野安打を許したが、その後のピンチは自らのけん制で刺し、勝利投手の権利をゲット。6回以降もハイペースで三振を重ね、圧巻の7回無失点。今季の防御率を4.74とした。

 打線は初回、5番カストロの適時内野安打などで2点を先制。その後、3番ジャッジの適時打などで2点を加えた。8回以降はロバートソン、ベタンセス、チャプマンとつなぎ完封リレー。田中はレギュラーシーズンの最終登板を勝利で飾った。

 ヤンキースはこの試合に敗れれば、優勝マジックを「1」としていたレッドソックスの優勝が決まる状況だった。しかし、田中の好投もありライバルの胴上げを先延ばしに。そのレッドソックスはナイトゲームでアストロズに2-3敗れ、地区優勝を決めきることができなかった。

 ヤンキースが残りシーズンで2連勝し、レッドソックスが2連敗すれば、勝率が並び優勝とワイルドカードを決定するタイブレークの1試合が行われる。ヤンキースは優勝を逃したとしても、すでにワイルドカードでのプレーオフ進出と、同戦の本拠地開催権は獲得している。

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