小川SDが4年ぶりに復帰
ヤクルトは5日、小川淳司シニアディレクターの監督就任を発表した。小川監督の契約期間は2年。
今季球団ワーストとなる96敗を記録するなど最下位に終わったヤクルトを立て直すため、2014年まで同球団で指揮を執った小川新監督に白羽の矢が立った。
衣笠剛球団社長兼オーナー代行は「編成の最高責任者、シニアディレクターであり、チームのすべてのことを知っている人。監督経験も豊富にある。チーム力をあげるために、これ以上相応しい人はいないという判断で小川監督にお願いしました」と監督再登板の経緯を説明。
小川監督は「正直、まさか自分がという思いがありました」と心境を吐露し、「シニアディレクターという立場でも責任を感じています。立て直さなければいけないという思いは強いです」と意気込んだ。
また、今季は川端慎吾、雄平、畠山和洋など故障者が続出し、シーズンを通して苦しい戦いが強いられた。小川監督は「ケガ人が全く出ないということはないので、ケガ人が出ても戦力が落ちないように取り組んでいかないといけない。ケガ人をなくすために、練習を割り引くような考え方はありません」と話した。
今季最下位に終わったヤクルトは来季、小川新監督のもと巻き返しを図る。
小川新監督の一問一答
--4年ぶりの監督復帰となりましたが、復帰を決めた時のお気持ちはいかがですか
小川監督「正直まさか自分が、という思いでした」
--それから時間が経過して今のお気持ちはいかがでしょうか
小川監督「今のチームの状況をなんとかしなければいけないというのは、今のシニアディレクターという立場でも責任を感じていた部分ではあります。なんとかヤクルトスワローズというチームを立て直さなければいけないという気持ちは非常に強いので、そういったところで引き受けさせてもらいました。ただ、自分がやったからといって変わるとか、そういった大きなことは想いの中にそんなにはありません。とにかく今まで自分が経験してきたものを来シーズンから出して、とにかくチーム力アップに繋げていきたいと思っています」
--現時点で考えている大きな変革はありますか
小川監督「全てはチーム力アップということになります。チームの底上げですね」
--チームの底上げと補強ポイントというのは現時点でどんな風に思っていますか
小川監督「補強ポイントは、正直にいえばどこのポジションもでしょう。ただ一番大切なのはバランスだと思っていますので、バランスをどう考えて戦いに繋げていくかというのが一番大切かなと思っています」
--怪我人も非常に多かったわけですけど、その原因と対処法は考えていらっしゃいますか
小川監督「原因というのは様々な要素があると思います。外的要因もあると思いますし、1年間戦うわけですから、怪我人がなくなるというのは考えられないという中で、怪我人が何人出るかわからないけども、怪我人が出ても戦力が落ちない、それに近いだけの戦力を整えられるように取り組んでいかないといけないと思っています。怪我人をなくすために、練習を割り引くとかそういう想いは一切ありません」
--どんな布陣になるか、現在頭の中に浮かんでいますか
小川監督「これは契約の問題。頭で描いたものがそっくりそのままスタートできるかは別問題なので、今の時点では申し上げられません」
--最後に、ファンの皆様へ意気込みをお願いします
小川監督「プロ野球ですから当然勝つために精一杯頑張っていきますが、勝つために必要なチーム力、戦力アップのために必死になって頑張りたいと思います」
(ニッポン放送ショウアップナイター)