死闘を制したカブスがリーグ優勝決定シリーズ進出

【ナ・リーグ地区シリーズ第5戦】
● ナショナルズ 8 - 9 カブス ○
<現地時間10月12日 ナショナルズ・パーク>

 ナ・リーグの地区シリーズ第5戦が現地時間12日(日本時間13日)に行われ、カブスがナショナルズに逆転勝ち。日付をまたぐロングゲームに競り勝ち、対戦成績3勝2敗で地区シリーズを突破した。

 2勝2敗で迎えた運命の第5戦。この日は序盤から試合が動く。カブスは初回、リゾの内野ゴロの間に1点を先制するも、2回に先発ヘンドリックスがマーフィーにソロを被弾。さらに連打で無死一・二塁とピンチを広げると、前日グランドスラムを放ったテイラーに2戦連発となる3ランを浴び、1-4と試合をひっくり返されてしまう。

 それでも直後の3回、ナショナルズの先発ゴンザレスを攻め立て、一死満塁からラッセルの内野ゴロの間に1点。なおも二死二・三塁から、ヘイワードの打席中にワイルドピッチでもう1点。2点を返し、3-4と1点差に詰め寄った。

 すると5回、ナショナルズは3日前に先発して98球を投げたマックス・シャーザーをマウンドへ。カブスは2人がかんたんに倒れるも、コントレラスとゾブリストの連打で二死から一・二塁のチャンスを作ると、ラッセルが三塁線を破る適時二塁打。二者が生還し、5-4と逆転に成功する。さらに押し出しの死球などもあって、この回だけで一挙4点。難敵を攻略したカブスが7-4と試合をひっくり返し、さらに突き放した。

 しかし、試合はここから更なる点の取り合いへ。カブスは6回にラッセルの適時二塁打で貴重な追加点を挙げたが、6回裏にマーフィーに適時二塁打を浴びるなど2失点。7回表にブライアントの併殺崩れの間に1点を加えてリードを保つが、7回裏にハーパーの犠飛でまた失点。9-7で7回を終える。

 迎えた8回裏、ナショナルズは当たっているテイラーに適時打が飛び出し、ついに1点差。なおも二死一・二塁とチャンスが続いたが、ここはカブスの捕手のコントレラスが一塁手のリゾと見事なコンビプレーを見せ、一塁走者を牽制アウトに。なんとか1点のリードを死守した。

 そして試合は9回裏。カブスは7回途中から登板している守護神のデービスが続投。1番からの好打順を3人で斬り、9-8で試合終了。5時間に迫る死闘を制したカブスが、リーグ優勝決定シリーズの出場権を掴んだ。

 これでナ・リーグのリーグ優勝決定シリーズは2年連続でカブスとドジャースという顔合わせに。昨年悲願のワールドチャンピオンに輝いたカブスが連覇へ向けて前進するのか、はたまたドジャースが昨年のリベンジを果たすのか。見逃せない戦いがつづく。

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