先発の役割果たすも、打線の援護なく降板
ヤンキースの田中将大が現地時間13日(日本時間14日)、敵地で行われたアストロズとの優勝決定シリーズ初戦に先発。6回89球を投げ、4安打2失点と力投したが、0-2の7回裏から、後続にマウンドを譲った。
田中は初回、先頭のスプリンガーを四球で歩かせるも、続く三人を丁寧な投球で片付け、無失点スタートを切った。2回以降もテンポよくアウトを重ね、3回まで無安打投球。強力アストロズ打線に対し、一巡目は上々の滑り出しを見せた。
しかし0-0の4回、一死から3番アルテューベに内野安打を許すと、盗塁で一死二塁になったあと、4番コレアに甘くなったスライダーを左前へ運ばれた。これが先制の適時打となり田中は今季のポストシーズン初失点。さらに、二死二塁から6番グリエルにも中前適時打を浴び、0-2と点差を広げられた。
ヤンキースは直後の5回表、二死一、二塁の好機で2番ジャッジが左前打を放つも、相手左翼・ゴンザレスが本塁へ好返球。これがVTR検証の結果アウトとなり、点差を詰めることができなかった。
我慢の投球が続く田中は、下位から始まる5回裏を三者凡退。6回は先頭・レディックの鋭いライナーが左太もも付近を直撃したが、落下した打球を素早くつかみ取ると、正確な一塁送球でアウトに仕留めた。
患部に問題はなく、続投した田中。続くアルテューベに左前打を許し、今度は自らの暴投で再び得点圏に進まれたが、ここではコレアを渾身の直球で見逃し三振、続くゴンザレスを二ゴロに仕留めピンチを脱した。
6回2失点と力投した田中だったが、この日は相手先発のカイケルが一枚上手。スライダー、チェンジアップを低めに集め、7回109球を投げ、4安打10奪三振無失点の快投。田中はまたしても、カイケルに投げ負ける結果となった。