楽天に完封勝利し、捕手炭谷(右)と握手を交わす西武・菊池=メットライフドーム(C)KYODO NEWS IMAGES

 勝利の瞬間、マウンド上で両手を上げ、グラブを2度叩いた。「絶対、先にマウンドを降りたくない」。レオのエースは、最後までマウンドに立ち続けた。

 西武の菊池雄星が14日、楽天とのクライマックスシリーズファーストステージ初戦に先発。5安打9奪三振の好投で、完封勝利を収めた。

 初回、先頭・茂木に左安打を許すも、一死二塁から3番・ペゲーロ、4番・ウィーラーを連続三振に。2回も先頭の銀次に左安打を打たれたが、続く島内のバントを捕手・炭谷の併殺する攻守もあり、3人で仕留める。7点リードで迎えた4回には、二死満塁のピンチを招いたが、続く岡島を一ゴロに打ち取り、窮地を無失点で凌いだ。

 6回には、首脳陣に「降りるか?」と問われた。しかし、菊池は首を横に振った。「いきます」と。

 エースのその心意気を知ってか知らでか、打線はその回の裏、さらに3点をプレゼント。10-0と楽天を突き放した。

 結局、菊池は9回を投げ抜き、121球、5安打9奪三振の完封勝利。圧巻の投球で、楽天打線を最後まで寄せ付けなかった。

 「やり切った感がないまま終わりたくなかった」。菊池は振り返る。次戦を見据えて、6回で降りるという選択肢もあった。しかし「球数は増えるが、9回まで投げて勝てたら自分自身、次に向けて勢いがつく」とマウンドを降りなかった。

 「良い流れでバトンを渡せればと思っていたので、最高の結果でよかった」。試合前の血気盛んな表情とは打って変わって、汗を拭うエースの顔からは安堵の笑顔がこぼれていた。

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ベースボールキング編集部

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