桑原、マテオに不安が残る阪神救援陣
雨が降りしきる中で行われたクライマックスシリーズのファーストステージ、阪神-DeNAの第2戦(甲子園)は、両チームあわせて14人の投手がマウンドにあがる総力戦となった。
DeNAが勝利し対戦成績が1勝1敗となり、16日に第3戦を迎えるが、心配なのは両チームの救援陣。阪神は先発・秋山拓巳が3回でマウンドを降りたこともあり、4回から岩崎優、石崎剛、高橋聡文、桑原謙太朗、藤川球児、マテオと、6人の投手をつぎ込んだ。
特にセットアッパーの桑原とマテオの2人は、第1戦にも登板しており2連投。また、コンディション不良もあって、第2戦の桑原は0回1/3を投げて7安打6失点、マテオが1回35球で4安打3失点と、やや不安の残る内容だった。
同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル 阪神-DeNA戦』で解説を務めた野村弘樹氏は「ここまで阪神は彼らで勝ってきている。桑原に関してはちょっと様子を見ると思いますが、マテオは使うと思います」とコメント。2試合で63球を投げている桑原の起用は微妙としつつ、マテオに関しては3連投する可能性もあるとの見解を示した。
【阪神の救援陣 CS成績】
<第1戦>
マテオ 1回 14球 0安打 無失点
桑原謙太朗 1回 24球 1安打 無失点
ドリス 1回 10球 0安打 無失点
<第2戦>
岩崎 優 1回1/3 30球 1安打 2失点
石崎 剛 0回1/3 14球 2安打 無失点
高橋 聡文 1回1/3 13球 1安打 無失点
桑原謙太朗 0回1/3 29球 7安打 6失点
藤川 球児 1回2/3 22球 1安打 無失点
マテオ 1回 35球 4安打 3失点
DeNAの救援事情は?
一方、勝利したDeNAも第2戦は先発の今永昇太が3回で降板し、4回からは継投。須田幸太、エスコバー、三上朋也、砂田毅樹、パットン、山崎康晃が登板した。DeNAも三上、エスコバー、パットンの3人が第1戦からの連投となっている。
DeNAのリリーフ陣について野村氏は「三上、砂田と少し不安定なところがあったので、どうするかなと。三上が投げた、打たれた、やられましたでは…。レギュラーシーズンのようにはいかないですからね」と述べ、第2戦で失点を喫している三上と砂田の状態を不安視した。
第3戦に向けて野村氏は、「誰を突っ込むのか。どこで次のピッチャーを入れるのか、明日(16日)以降、重くなってくると思います」と、両チームの投手起用が勝敗を分けるのではないかと話した。
【DeNAの救援陣 CS成績】
<第1戦>
三上 朋也 0回1/3 9球 0安打 無失点
エスコバー 0回2/3 2球 1安打 無失点
田中健二朗 0回1/3 10球 2安打 無失点
パットン 0回2/3 6球 0安打 無失点
<第2戦>
須田 幸太 1回 19球 1安打 無失点
エスコバー 1回 11球 0安打 無失点
三上 朋也 1回 18球 1安打 1失点
砂田 毅樹 1回 16球 2安打 2失点
パットン 1回 22球 1安打 無失点
山崎 康晃 1回 13球 1安打 無失点
(ニッポン放送ショウアップナイター)